コミュニケ―ション

コーチングの理念

◼️コーチングで大切なことは「相手の中にある答えを大切にして、相手が自らの答えを見つけることを支援する」ことです。
そのためには、コーチングの3つの理念を理解する必要があります。

・人は無限の可能性を持っている
・相手が必要とする答えは、相手の中にあり、自ら答えを見つける力をもっている
・お互いに協働的なパートナー関係を築く

問題1.Aさん(85歳、女性)は、1人で暮らしており、高血圧症がある。物忘れがあり、要支援2の認定を受け、通所介護と訪問看護を利用している。Aさんの長女は他県に住んでいる。Aさんの健康状態を維持するために訪問看護師が行う支援で適切でないのはどれか。

  1. 服薬管理の支援を行う。
  2. 水分の摂取状況を把握する。
  3. 入浴は差支えないと助言する。
  4. 1人で買い物に行かないように助言する。
答え/解説

服薬管理の支援を行う。

[解説]
物忘れがあるという情報から、服薬管理の支援を行います。

水分の摂取状況を把握する。

[解説]
高血圧の増悪や心不全を予防するために、水分の摂取状況を把握しましょう。

入浴は差支えないと助言する。

[解説]
入浴を控えなければならない情報はありません。

1人で買い物に行かないように助言する。

[解説]
要支援2なので、1人で買い物に行くことはできます。ADLを制限してはなりません。

問題2.リハビリに無気力な利用者に対し、やる気を引き出す声掛けはどれか。

  1. 「リハビリをしないと寝たきりになりますよ。」
  2. 「もうこれで終わるんですか。もう少し頑張りましょう。」
  3. 「今日はここまでにしましょう。また次回も来てくださいね。」
  4. 「杖で歩けるようになったら、どこへ行きたいですか?」
答え/解説

「リハビリをしないと寝たきりになりますよ。」

[解説]
一時的にリハビリを行うが、やる気を引き出す声掛けではありません。

「もうこれで終わるんですか。もう少し頑張りましょう。」

[解説]
「ここまでよくがんばられましたね」とここまでの経過を承認されるとやる気が引き出されます。

「今日はここまでにしましょう。また次回も来てくださいね。」

[解説]
「お疲れ様でした。今日の調子はどうでしたか。」のようにまず利用者の思いや感想を傾聴すると信頼度が高まり、次回につながる声掛けになります。

「杖で歩けるようになったら、どこへ行きたいですか?」

[解説]
将来どんな状態を望んでいるかを利用者本人が描くことで、やる気を引き出すことができます。

問題3.後輩の相談話が要領を得ない、時間がとられ聞いていられないときの対応で、正しくないものはどれか。

  1. 話が途切れるまで話を聴く。
  2. 「よく頑張っているね。」とまず認める。
  3. 「いつもありがとう」とまず感謝の言葉を言う。
  4. まず連絡、報告、相談なのか話の趣旨を聴く。
答え/解説

話が途切れるまで話を聴く。

[解説]
だらだらと話を最後まで聴くことは、お互いに時間のロスです。

「よく頑張っているね。」とまず認める。

[解説]
話が長い人は、承認欲求が強い場合が多いためまず、感謝や労いの言葉かけをしましょう。

「いつもありがとう」とまず感謝の言葉を言う。

[解説]
話が長い人は、承認欲求が強い場合が多いです。まず、感謝や労いの言葉かけをしましょう。

まず連絡、報告、相談なのか話の趣旨を聴く。

[解説]
話が要領を得ない人には、連絡カードを活用し、連絡、報告、相談なのか話の趣旨を聞くと、スムーズになります。

問題4.次のうち肯定的な言葉はどれか。

  1. 「なぜできなかったの?」
  2. 「まだやってないの?」
  3. 「あなたにできることは、どんなことがある?」
  4. 「やる気があるの?」
答え/解説

「なぜできなかったの?」

[解説]
「これからは、どうしたらできると思う?」「なにがあったの?」と言い換えると肯定的になります。

「まだやってないの?」

[解説]
「できない理由はどんなこと?」と言い換えると肯定的になります。

「あなたにできることは、どんなことがある?」

[解説]
相手の可能性を信じている問いかけになっています。

「やる気があるの?」

[解説]
「何か気になっていることがあるの?」やる気にならない原因を質問してみましょう。

問題5.アンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)について、間違っているものはどれか。

  1. 怒りは、身近な人には強く出る傾向がある。
  2. 怒りの感情がない人はいない。
  3. 怒りは第1次感情と言われている。
  4. 怒りの感情は無くすことはできない。
答え/解説

怒りは、身近な人には強く出る傾向がある。

[解説]
怒りは自分にとって身近だと感じる人に対して強く出る傾向にあります。自分との関係性が薄い相手に対しては、怒りは余り強く出しません。

怒りの感情がない人はいない。

[解説]
怒りは人間が元々持っている感情なので、怒りの感情が無い人はいません。

怒りは第1次感情と言われている。

[解説]
怒りは第2感情です。第1次感情は、怒る前に私達が感じる感情で、一般的に言うネガティブな感情のことをいいます。例えば、辛い、苦しい、不安、悲しい等です。

怒りの感情は無くすことはできない。

[解説]
怒りは人間にとっての防衛感情です。無くすことは出来ません。

チームビルディング

介護の場面でのチーム
◼️チームビルディングとは、仲間が思いを一つにして、一つのゴールに向かって進んでいく組織作りのことをいいます。
◼️介護の場面では、それぞれの職域の中で情報共有し、それぞれの働きを有効活用してこそチームケアであり、
利用者さんのゴールに近づけることができます。

◼️チームケアを有効に発揮するために重要なことは、お互いの職域の専門性を尊重し、認め合う姿勢を持つことです。
◼️立ち位置が違えば見方が変わって当然なことを理解しましょう。それぞれが事実を持ち寄り、問題を多面的にとらえ、事実を探り利用者さんの問題を解決していくことで、個人の能力だけでなく、チーム力も向上していくのです。

問題1.知識が豊富な新人に対しての対応で、正しいのはどれか。

  1. 頼れる新人であるため、仕事をすべて任せる。
  2. 新人の弱みを見つけ、とことん指導する。
  3. 自分の強み・弱み、新人の強み・弱みをオープンにし、お互いの弱いところをサポートする。
  4. 優秀な先輩に指導をお願いする。
答え/解説

頼れる新人であるため、仕事をすべて任せる。

[解説]
知識が豊富な新人でも分からないことはあるので、理解できていないところを明確にして仕事を任せましょう。

新人の弱みを見つけ、とことん指導する。

[解説]
強く指導することは、自尊心を傷つける恐れがあります。

自分の強み・弱み、新人の強み・弱みをオープンにし、お互いの弱いところをサポートする。

[解説]
優秀な新人でも弱みはあり、経験のある指導者なら弱みをサポートできる強みがあるはずです。

優秀な先輩に指導をお願いする。

[解説]
逃げることは、信頼関係を構築できません。できることを見つけ指導しましょう。

問題2.チームアプローチ、多職種連携について最も適切なものはどれか。

  1. 利用者に問題が起きた際、専門職員1人でじっくり時間をかけ、解決することが大切である。
  2. 支援計画は、介護者中心の共通の目標を持つことが大切である。
  3. 利用者への統合的支援を可能にするためには、多職種連携でチームアプローチを行い、チームメンバーの信頼関係を築き、互いに支え合い、育て合うことが大切である。
  4. カンファレンスの意見交換の際、他の専門職が自身の価値観と違うため、意見を聞かず自らの専門性、価値観を貫いた意見を押し通すべきである。
答え/解説

利用者に問題が起きた際、専門職員1人でじっくり時間をかけ、解決することが大切である。

[解説]
問題を一人で抱え込むことで、タイムリーに対応することが出来ず、解決を遅らせたり状況を悪化させたりする恐れがあります。そのため、多職種連携で解決していくことが望ましいと言えます。

支援計画は、介護者中心の共通の目標を持つことが大切である。

[解説]
チームアプローチは、利用者へ適切な支援を行うためにあります。そのため、利用者中心の目標を持つことが大切です。

利用者への統合的支援を可能にするためには、多職種連携でチームアプローチを行い、チームメンバーの信頼関係を築き、互いに支え合い、育て合うことが大切である。

[解説]
互いの専門性を理解し、尊重し合うことで信頼関係が築かれ、多様な視点、情報、知識をもとに利用者への統合的支援が可能になり、チーム力の向上にも繋がります。

カンファレンスの意見交換の際、他の専門職が自身の価値観と違うため、意見を聞かず自らの専門性、価値観を貫いた意見を押し通すべきである。

[解説]
価値観や、考え方の意見の相違から他職種を認めないことは、チームアプローチの機能を妨げる要因となり、利用者へ適切なケアが難しくなります。

問題3.チームビルディングに必要な人材育成について、最も適切なものはどれか。

  1. 法人、事業所等の基本理念やサービス目標を前提にしながら、人材育成の理念や方針を策定していく必要がある。
  2. 初任者に対する指導には、コーチング技法が適切である。
  3. スーパービジョンの3つの機能は教育的、管理的、支配的機能である。
  4. 職場研修において、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は一定期間、日常の職務を離れて行う研修である。
答え/解説

法人、事業所等の基本理念やサービス目標を前提にしながら、人材育成の理念や方針を策定していく必要がある。

[解説]
法人や事業所等の基本理念や方針を目標として、研修などの人材育成を系統的、継続的に実施し利用者サービスへ還元していくことが大切です。

初任者に対する指導には、コーチング技法が適切である。

[解説]
経験が浅い初任者に対する指導は、基本的に「教える」ティーチング技法が適切です。コーチング技法は、経験を積み、一定の成熟レベルに達した中堅職員に対して、内発的、自発的な気づきや意欲を引き出し、メンバーの成長を支援を促すには効果的な技法です。

スーパービジョンの3つの機能は教育的、管理的、支配的機能である。

[解説]
支配的機能ではなく支持的機能です。チームメンバーが業務上で出来ていることを認めると同時に、出来ていないことにも気づき、取り組もうとしている意思や行動を支持し、サポートを行っていくことが大切です。

職場研修において、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は一定期間、日常の職務を離れて行う研修である。

[解説]
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)とは主に日常業務を通して行われる最も普遍的な研修方法です。一定期間、日常の職務を離れて行う研修をoff-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)と言います。

問題4.チームビルディングの内容として間違っているものはどれか。

  1.  チームビルディングには、メンバー同士の繋がりが必須である。
  2. チームビルディングに必要なことは、リーダーがどんなチームを作りたいかというビジョンを明確にすることである。
  3. チームビルディングに必要なことは、メンバー全員がどんなチームを作りたいかというビジョンを共有していることである。
  4.  チームとは、メンバー個々の目的を達成するために集まった集団のことをいう。
答え/解説

 チームビルディングには、メンバー同士の繋がりが必須である。

[解説]
チームビルディングとは、同じ目標に向かって、チームメンバー全員が一丸となり、効果的な組織づくりを目指すことであるため、メンバー同士の繋がりは必要です。

チームビルディングに必要なことは、リーダーがどんなチームを作りたいかというビジョンを明確にすることである。

[解説]
チームのまとめ役であるリーダーが、目指す組織のビジョンを明らかにしていなければ、メンバーはどこを目指して進めばいいかわからなくなります。

チームビルディングに必要なことは、メンバー全員がどんなチームを作りたいかというビジョンを共有していることである。

[解説]
目的をいち早く達成するためには、メンバー全員が、目指す組織のビジョンを共有し、同じ方向を向き、進むことが大切です。

 チームとは、メンバー個々の目的を達成するために集まった集団のことをいう。

[解説]
チームとは、メンバーとリーダーが合意した共通の目的を達成するために集まり、密接に協働する集団の事を言います。

コンプライアンス

ストレスマネジメントについて

◼️ストレスとは、外部からの刺激がかかって内部環境に変化が生じたとき、生体が起こす反応のことをいいます。

◼️労働者の健康状況調査では、60.9%が強いストレスを感じていると報告されています。

◼️厚生労働省は、平成26年一定の規模以上の事業者に対して、従業員へのストレスチェックを行うことを義務化されています。

◼️医療・介護職は、対人援助による精神的負担があり、感情労働の一面があります。

問題1.次のうちストレスマネジメントで適切なものはどれか。

  1. 医療・介護職は、感情労働である。
  2. 介護は、単純作業の繰り返しだ。
  3. 仕事のためならプライベートを我慢することも大事だ。
  4. 日々の業務の愚痴をスタッフ同士で話した。
答え/解説

医療・介護職は、感情労働である。

[解説]
医療・介護職は、対人援助による精神的負担があり、感情労働の一面があります。

介護は、単純作業の繰り返しだ。

[解説]
業務の意味を理解しないで行うことは、大きなストレスとなります。

仕事のためならプライベートを我慢することも大事だ。

[解説]
自分を大切にすることは、他者も大切にすることに繋がります。

日々の業務の愚痴をスタッフ同士で話した。

[解説]
愚痴ではなく、前向きな話し合いで業務改善を行うほうが良いです。

問題2.次のうちメンタルヘルスについて適切なものはどれか。

  1. 厚生労働省の平成24年労働者調査では、働く人の50%が強いストレスを感じている。
  2. 心の健康は、心だけの問題である。
  3. うつ病などの精神障害は、個人的な問題である。
  4. ストレスとは、外部からの刺激がかかって内部環境に変化が生じたとき、生体が起こす反応のことをいう。
答え/解説

厚生労働省の平成24年労働者調査では、働く人の50%が強いストレスを感じている。

[解説]
労働者の健康状況調査では、60.9%が強いストレスを感じていると報告されています。

心の健康は、心だけの問題である。

[解説]
心の健康は、心だけの問題ではなく、身体や環境も合わせて健やかにしていかなければなりません。

うつ病などの精神障害は、個人的な問題である。

[解説]
厚生労働省は、平成26年一定の規模以上の事業者に対して、従業員へのストレスチェックを行うことを義務化されています。

ストレスとは、外部からの刺激がかかって内部環境に変化が生じたとき、生体が起こす反応のことをいう。

[解説]
生体は、外部からの刺激が起こると 自己の内部環境を一定に保とうするホメオスタシスの作用が働き、歪みを元に戻そうと身体や心が反応します。

ソーシャル

◼️行政の依頼で、ご本人の主治医が意見書を作成することになります。

◼️行政からの訪問調査は、入院および入所等、ご本人が居住している場所で調査が行われます。

◼️要介護(要支援)認定申請書、介護保険被保険者証もしくは健康保険証、マイナンバーが分かる証明書、顔写真付き証明書(運転免許証)が必要です。

◼️二次判定では、一次判定の結果、主治医の意見書やその他の書類により要介護認定区分の判定を行います。5名ほどの介護認定審査会によって、介護度・支援度を検討されます。

◼️年収が200万1円以上であり、医療費の自己負担費が10万~200万円の方だけが介護保険で医療費の控除を受けることができます。

◼️成年後見人の職務として、食事の世話や実際の介護などは一般に成年後見人の職務ではありません。

◼️訪問介護員を含む介護従事者は、利用者へのサービス提供に加え、介護者の状態も把握し、必要時ケアマネジャー等の関係機関と連携し、介護者への介護負担の軽減に努める必要があります。

◼️ソーシャルネットワークとは、ニーズを抱える利用者に対して、フォーマル及びインフォーマルの関係者が連携、協働して支援を提供するネットワークのことです。

◼️地域で見守りが必要な人を選び、その要支援者を中心に近隣でチームを作り、日頃から見守りを行い生活や健康上の変化や気が付いたことがあれば連絡を行いニーズの早期発見を図ることを「地域見守り支援システム」と言います。

◼️虐待されている高齢者のうち、約70%の人に認知症症状が認められています。認知症と虐待が起こる理由は深い関係があります。「東京都高齢者虐待事例情報調査」(2006年)

◼️社会生活を送る上で様々な問題に対して、フォーマル、インフォーマルで身近な人間関係における複数の個人や集団の連携による支援体制を言います。

問題1.介護保険認定の手続きについて、適当なものはどれか。

  1. 医師の意見書が必要になるが、治療の評判の良い医師に依頼する方が良い。
  2. 行政からの訪問調査は、必ず自宅で受けなければならない。
  3. 申請時に必要な物として、運転免許証があれば、マイナンバー提出は省いても良い。
  4. 要介護度の決定が出るまでには、二度の判定が行われる。
答え/解説

医師の意見書が必要になるが、治療の評判の良い医師に依頼する方が良い。

[解説]
介護認定の手続きにおいて、行政は本人の主治医が意見書を作成するよう依頼をします。

行政からの訪問調査は、必ず自宅で受けなければならない。

[解説]
介護認定調査は入院および入所等、ご本人が居住している場所で調査が行われます。

申請時に必要な物として、運転免許証があれば、マイナンバー提出は省いても良い。

[解説]
介護認定の手続きにおいて、要介護(要支援)認定申請書、介護保険被保険者証もしくは健康保険証、マイナンバーが分かる証明書、顔写真付き証明書(運転免許証)が必要です。

要介護度の決定が出るまでには、二度の判定が行われる。

[解説]
介護認定の一次判定では、訪問調査で得られた、内容でコンピューターによって分析を行います。厚生労働省による共通のソフトを利用して、介護度・支援度の判定がなされます。介護認定の二次判定では、一次判定の結果、主治医の意見書やその他の書類により要介護認定区分の判定を行います。5名ほどの介護認定審査会によって、介護度・支援度を検討されます。

問題2.要介護レベル毎の心身状態について、適当なものはどれか。

  1. 要介護1とは、要支援2に比べて認知能力が低く、部分的に介護が必要とされる状態のことを言う。
  2. 要支援1とは、日常生活の基本的なことはほとんどでき、何も不自由ない高齢者のことを言う。
  3. 要介護2とは、食事や排せつなど身の回りのことが介護なしではできず、立ったり歩いたりすることが困難な状態を言う。
  4. 要介護6とは、最も重度な状態、1人で生活していくことができず、食事、排せつ、着替え、寝返えりなど、あらゆる場面で介護が必要である。
答え/解説

要介護1とは、要支援2に比べて認知能力が低く、部分的に介護が必要とされる状態のことを言う。

[解説]
要支援2と比較して、日常生活における動作は大きく変わりがないが、認知能力および病態の安定度によって、要支援2と区別されます。

要支援1とは、日常生活の基本的なことはほとんどでき、何も不自由ない高齢者のことを言う。

[解説]
日常生活の基本的なことはほとんどできるが、一部に介助が必要とされる状態を言います。

要介護2とは、食事や排せつなど身の回りのことが介護なしではできず、立ったり歩いたりすることが困難な状態を言う。

[解説]
この設問は要介護3のことを言っています。要介護2とは、要介護1よりも日常生活能力や理解力が低下し、食事も排せつなど身の回りのことも介護が必要となる状態を言います。

要介護6とは、最も重度な状態、1人で生活していくことができず、食事、排せつ、着替え、寝返えりなど、あらゆる場面で介護が必要である。

[解説]
この設問は要介護5のことを言っています。要介護5は、最も重度な状態、1人で生活していくことができず、あらゆる場面で介護が必要であり、コミュニケーションも非常に困難な状況を言います。

問題3.介護サービスの控除について、適当なものはどれか。

  1. 高齢者の場合、医療費の自己負担費が6万~135万円の方だけが介護保険で医療費の控除を受けることができる。
  2. 年収が180万円で、医療費の自己負担費が9万円以上であれば介護保険制度の利用下でも医療費控除を受けられる。
  3. 介護保険のサービスにおいて医療費控除をする場合、訪問介護サービスが対象となる。
  4. 医療費免除のための手続きには病院受診や薬局の領収書、介護系サービスの領収書だけで良い。
答え/解説

高齢者の場合、医療費の自己負担費が6万~135万円の方だけが介護保険で医療費の控除を受けることができる。

[解説]
年収が200万1円以上であり、医療費の自己負担費が10万~200万円の方だけが介護保険で医療費の控除を受けることができます。

年収が180万円で、医療費の自己負担費が9万円以上であれば介護保険制度の利用下でも医療費控除を受けられる。

[解説]
所得が200万円以下の方は、医療費の自己負担費が所得の5%以上であれば控除を受けることが可能です。

介護保険のサービスにおいて医療費控除をする場合、訪問介護サービスが対象となる。

[解説]
施設サービス、 居宅サービス、 福祉系の居宅サービス、 医療系の居宅サービス、それぞれのサービスでも医療費の控除を受けることができます。

医療費免除のための手続きには病院受診や薬局の領収書、介護系サービスの領収書だけで良い。

[解説]
確定申告書、源泉徴収証明書、医療費明細書、医療費の領収書、施工発行の領収書、交通費の領収書を揃えなければならない。

問題4.介護保険の適用範囲について、正しくないものはどれか。

  1. 介護保険施設における施設サービス費や特定施設の認定を受けている有料老人ホームなどで生活介護や支援を受ける場合について、介護保険の適用となる。
  2. 介護保険適用範囲とは、介護サービス部分のみに限られる。
  3. 介護保険が適用されない施設もある。
  4. 介護タクシーとは、ドライバーが病院の受付まで付添った上に乗車料金も介護保険適用となり安くなるため、お得である。
答え/解説

介護保険施設における施設サービス費や特定施設の認定を受けている有料老人ホームなどで生活介護や支援を受ける場合について、介護保険の適用となる。

[解説]
特別養護老人福祉施設(要介護3以上)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、認知症対応のグループホームが介護保険を使用することができます。

介護保険適用範囲とは、介護サービス部分のみに限られる。

[解説]
入居費用や食事、オムツ代、水道光熱費などの日常生活費用は対象外です。

介護保険が適用されない施設もある。

[解説]
住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、特定施設に該当しないサービス付き高齢者向け住宅、養護老人ホームは保険適用外の施設です。

介護タクシーとは、ドライバーが病院の受付まで付添った上に乗車料金も介護保険適用となり安くなるため、お得である。

[解説]
ケアプランにて介護タクシーの利用が明記されている場合には、介護タクシーの利用も介護保険の対象です。運賃をのぞく、乗降時や移動の介助が適用範囲となります。

問題5.成年後見人制度について正しいものはどれか。

  1. 法定後見制度は、「後見」「保佐」「補助」の3つに分かれている。
  2. 法定後見制度を利用するには、本人の居住する行政に後見開始の審判等を申し立てる必要がある。
  3. 任意後見制度を利用するには、原則として、家庭裁判所に出かけて任意後見契約を結ぶ必要がある。
  4. 成年後見制度を利用すると、選挙で投票することができなくなる。
答え/解説

法定後見制度は、「後見」「保佐」「補助」の3つに分かれている。

[解説]
法定後見制度は、「後見」「保佐」「補助」の3つに分かれています。

法定後見制度を利用するには、本人の居住する行政に後見開始の審判等を申し立てる必要がある。

[解説]
法定後見制度を利用するには、本人の居住する家庭裁判所に後見開始の審判等を申し立てます。

任意後見制度を利用するには、原則として、家庭裁判所に出かけて任意後見契約を結ぶ必要がある。

[解説]
任意後見制度を利用するには、原則として、公証役場に出かけて任意後見契約を結ぶ必要があります。

成年後見制度を利用すると、選挙で投票することができなくなる。

[解説]
成年後見制度のうち「後見」が開始された本人について、選挙権が制限されません。

問題6.高齢者虐待について最も適切なものはどれか。

  1. 高齢者虐待とは身体的虐待のことを言う。
  2. 訪問介護員は、訪問介護サービス提供時、利用者へのサービス提供に加え介護者の状態等にも気を配り必要時、関係機関と連携を図る必要がある。
  3. 利用者の入浴介助時、体に複数の外傷を発見し虐待を疑ったが、自分が通報したと思われたくないため、そのまま見なかったことにした。
  4. 高齢者虐待が起こる理由として、認知症との関係性はほとんどない。
答え/解説

高齢者虐待とは身体的虐待のことを言う。

[解説]
高齢者虐待は、身体的虐待の他、介護や世話の放棄、放任、心理的虐待、性的虐待、経済的が虐待の区分があります。

訪問介護員は、訪問介護サービス提供時、利用者へのサービス提供に加え介護者の状態等にも気を配り必要時、関係機関と連携を図る必要がある。

[解説]
訪問介護員を含む介護従事者は、利用者へのサービス提供に加え、介護者の状態も把握し、必要時ケアマネジャー等の関係機関と連携し、介護者への介護負担の軽減に努める必要があります。

利用者の入浴介助時、体に複数の外傷を発見し虐待を疑ったが、自分が通報したと思われたくないため、そのまま見なかったことにした。

[解説]
虐待を受けたと思われる高齢者に、生命又は身体に危険が生じている場合は、通報する義務があります。

高齢者虐待が起こる理由として、認知症との関係性はほとんどない。

[解説]
虐待されている高齢者のうち約70%の人に認知症症状が認められます。認知症と虐待が起こる理由は深い関係があります。「東京都高齢者虐待事例情報調査」(2006年)

問題7.ソーシャルサポートネットワークについて最も適切なものはどれか。

  1. ソーシャルネットワークとは、ニーズを抱える利用者に対して、フォーマル及びインフォーマルの関係者が連携、協働して支援を提供するネットワークのことである。
  2. インフォーマルサービスとは、公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援のことを言う。
  3. 「地域見守り支援システム」とは、認知症等によって見守りが必要な人に対して、隣人が常に見守り体制を整えておくシステムのことである。
  4. ソーシャルサポートネットワークには、介護施設や事業所は関係がないため参画する必要はない。
答え/解説

ソーシャルネットワークとは、ニーズを抱える利用者に対して、フォーマル及びインフォーマルの関係者が連携、協働して支援を提供するネットワークのことである。

[解説]
社会生活を送る上で様々な問題に対して、フォーマル、インフォーマルで身近な人間関係における複数の個人や集団の連携による支援体制を言います。

インフォーマルサービスとは、公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援のことを言う。

[解説]
インフォーマルサービスとは、家族や友人、地域住民、ボランティアなどによる制度に基づかない、非公式な支援のことを言います。

「地域見守り支援システム」とは、認知症等によって見守りが必要な人に対して、隣人が常に見守り体制を整えておくシステムのことである。

[解説]
地域で見守りが必要な人を選び、その要支援者を中心に近隣でチームを作り、日頃から見守りを行い生活や健康上の変化や気が付いたことがあれば連絡を行い、ニーズの早期発見を図ることを「地域見守り支援システム」と言います。

ソーシャルサポートネットワークには、介護施設や事業所は関係がないため参画する必要はない。

[解説]
福祉関係施設、事業所もフォーマルサービスとして様々なネットワークに参画し、専門性を生かし地域を支える役割があります。

公的サービス

◼️訪問看護について
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◼️グループホームについて
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問題1.63歳の女性。末期の悪性腫瘍で在宅療養となった。公的保険で受けられるサービスで正しいのはどれか。

  1. 訪問看護は医療保険の対象となる。
  2. 訪問看護の回数は週3回に限られる。
  3. 訪問看護の回数は1日1回に限られる。
  4. 介護保険によるサービスは受けられない。
答え/解説

訪問看護は医療保険の対象となる。

[解説]
訪問看護では、「末期の悪性腫瘍」は医療保険対象となります。

訪問看護の回数は週3回に限られる。

[解説]
医療保険では原則週3回までが限度となるが、厚生労働大臣が定める疾病等の場合は週4日以上の訪問看護が認められています。よって末期の悪性腫瘍は訪問回数の制限はありません。

訪問看護の回数は1日1回に限られる。

[解説]
利用者の状態によって巡回型の訪問も受けられるので、1日数回の訪問も可能です。

介護保険によるサービスは受けられない。

[解説]
「63歳女性」とあるので介護保険の第2号被保険者に認定されます。さらに末期の悪性腫瘍なので「介護保険法で定める16特定疾病」に該当することから、介護保険サービス利用は可能です。

問題2.訪問看護の利用者に関する訪問看護と病院の外来看護の連携で適切なのはどれか。

  1. 訪問看護報告書は外来看護師に提出する。
  2. 利用者の個人情報の相互共有に利用者の承諾書は不要である。
  3. 利用者が使用している医療材料の情報を外来看護師と共有する。
  4. 訪問看護師から外来看護師に利用者の外来診察の予約を依頼する。
答え/解説

訪問看護報告書は外来看護師に提出する。

[解説]
訪問看護を継続させるうえで、訪問看護師は療養者の状態を日頃から医師と連携を取りながら共有しておく必要があります。また、日常の相談や緊急時の連絡方法は、事前に確認をしておく必要があります。医師への急ぎの要件は電話で行うこともあるが、急を要しない要件はFAXやメール、月1回の訪問看護報告書や訪問看護計画書などを活用します。

利用者の個人情報の相互共有に利用者の承諾書は不要である。

[解説]
利用者の個人情報を取り扱うにあたっては、その利用目的をできるだけ特定し、目的外の取り扱いや第三者への提供については、原則として本人の同意が必要となるので承諾を得なければなりません。

利用者が使用している医療材料の情報を外来看護師と共有する。

[解説]
在院日数の短縮により十分な入院期間を経ないまま退院となった場合でも、その不安を軽減させるために、院内の継続看護では外来看護師と病棟看護師の一元化を図り、病棟看護師が外来看護師をサポートすることが必要です。また訪問看護師は、利用者が使用している医療機材を外来看護師と共有しながら、利用者のニーズの変化に合わせて調整していく必要があります。

訪問看護師から外来看護師に利用者の外来診察の予約を依頼する。

[解説]
在院日数の短縮により十分な入院期間を経ないまま退院となった場合でも、その不安を軽減させるために、院内の継続看護では外来看護師と病棟看護師の一元化を図り、病棟看護師が外来看護師をサポートすることが必要です。また訪問看護師は、利用者が使用している医療機材を外来看護師と共有しながら、利用者のニーズの変化に合わせて調整していく必要があります。

問題3.入所者または居住者が公的保険による訪問看護サービスを受けることができるのはどれか。

  1. 乳児院
  2. 介護老人保健施設
  3. 高齢者専用賃貸住宅
  4. 介護療養型医療施設
答え/解説

乳児院

[解説]
児童福祉法に規定される児童福祉施設の乳児院は、乳児を入院させて養育し、退院した児童についても、相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。看護師等の設置義務があり、訪問看護サービスは受けられません。

介護老人保健施設

[解説]
介護老人保健施設は、病状安定期にあり、入院治療の必要はないが介護や機能訓練等必要とする要介護者の入居施設である。看護職員数の規定があり、訪問看護サービスは受けられません。

高齢者専用賃貸住宅

[解説]
高齢者専用の住宅であり、看護師の設置義務はありません。介護保険や医療保険により訪問看護サービスを受けることができます。

介護療養型医療施設

[解説]
病状安定期にあるが、医療的な管理を必要とする要介護者の入居施設で看護職員数の規定があり、訪問看護サービスは受けられません。

問題4.訪問看護師の関わりで最も適切なのはどれか。

  1. 看護師の判断で訪問時間を延長した。
  2. 療養者のライフスタイルを尊重する。
  3. 1人暮らしの療養者では、家族のことは考慮しない。
  4. 訪問時間以外での療養者との個人的な付き合いを大切にする。
答え/解説

看護師の判断で訪問時間を延長した。

[解説]
訪問看護は介護保険や医療保険を使用するサービスで、利用回数や時間は両者で異なる。月の利用回数や滞在時間に制限があるため、看護師の判断では訪問時間の延長はできません。

療養者のライフスタイルを尊重する。

[解説]
訪問看護は医療機関の中で療養する人に提供されるものとは異なり、療養者が生活を営んでいる場において提供されるものです。そのため療養者や家族のライフスタイルに合わせ、療養者や家族が無理なく、できるだけ長く居宅での療養生活が継続できるような支援を行います。

1人暮らしの療養者では、家族のことは考慮しない。

[解説]
1人暮らしの療養者であっても、別居中の家族がいる場合もあります。家族歴などを聴取して緊急の場合にそなえ、連絡先などを確認しておく必要があります。

訪問時間以外での療養者との個人的な付き合いを大切にする。

[解説]
訪問看護師は、訪問看護ステーションなどの事業所から派遣されています。職務を全うすることと、個人的な付き合いを大切にすることとは異なります。

問題5.介護サービスの説明において、適切なのはどれか。

  1. デイケアとは施設に通い、入浴、食事、相談や助言など、見守りを中心としたサービスである。
  2. グループホームとは、親族がいない独居の高齢者が集う住宅である。
  3. 「訪問介護」サービスにおいて、従事するスタッフが看護師の資格を有する場合は「訪問看護」に分類を変更することができる。
  4. 「訪問リハビリテーション」とは理学療法士などによる居宅訪問である。
答え/解説

デイケアとは施設に通い、入浴、食事、相談や助言など、見守りを中心としたサービスである。

[解説]
デイケアとは施設で理学療法士などによる機能回復の訓練を集中的に行う施設です。

グループホームとは、親族がいない独居の高齢者が集う住宅である。

[解説]
グループホームとは認知症の人たちが介護を受けながら共同生活を行う場所です。

「訪問介護」サービスにおいて、従事するスタッフが看護師の資格を有する場合は「訪問看護」に分類を変更することができる。

[解説]
「訪問看護」とはかかりつけ医の指導の下、看護師が療養上の世話を行います。よって、ケアプラン上「訪問介護」と指定された場合、看護師がサービスしても「訪問看護」サービスに変更できません。

「訪問リハビリテーション」とは理学療法士などによる居宅訪問である。

[解説]
理学療法士の他に作業療法士、言語聴覚士も訪問します。

問題6.「要介護認定を受けてみたい」という利用者の問い合わせに対する対応として、間違っているものはどれか。

  1. 手続きに時間がかかり、手間がかるので代行した。
  2. 要介護認定手続きに必要なものは、申請書(行政の窓口もしくは、行政のHPからダウンロードし、印刷をする)、介護保険証、マイナンバー、印鑑である。
  3. 要介護認定の結果、「非該当」になった。介護保険適用サービスは利用できない。
  4. 要介護認定の調査を受けるにあたり、医師の「意見書」が必要である。
答え/解説

手続きに時間がかかり、手間がかるので代行した。

[解説]
申請は介護サービスを受ける本人、あるいは家族が行います。家族が遠方に住んでいるなどの事情で窓口に出向くのが難しい場合は、地域包括支援センター、あるいは居宅介護支援事業者に申請を代行してもらうこともできます。

要介護認定手続きに必要なものは、申請書(行政の窓口もしくは、行政のHPからダウンロードし、印刷をする)、介護保険証、マイナンバー、印鑑である。

[解説]
回答の通りです。40歳~64歳までの方で要介護認定の特定疾患と認めらる場合には、介護保険証の代わりに健康保険証を申請時に持っていきましょう。

要介護認定の結果、「非該当」になった。介護保険適用サービスは利用できない。

[解説]
回答の通りです。結果に納得がいかない場合は、都道府県に設置されている介護保険審査会に不服の申し立てをすることも可能です。

要介護認定の調査を受けるにあたり、医師の「意見書」が必要である。

[解説]
回答の通りです。体調のことを理解してくださる掛かりつけ医に依頼書を作成してもらいます。ただし、意見書作成依頼はご本人やご家族がする必要はありません。

問題7.要介護認定について正しいものはどれか。

  1. 要介護認定の効力は、認定された日より始まる。
  2. 認定または非該当の決定等は、申請日から60日以内に行わなければならない。
  3. 判定は、市町村が定める客観的基準に基づき行われる。
  4. 認定調査の結果および主治医の意見書は、介護認定審査会に通知され、二次判定審査に使用される。
答え/解説

要介護認定の効力は、認定された日より始まる。

[解説]
要介護認定の効力は、申請された日に遡って生じます。

認定または非該当の決定等は、申請日から60日以内に行わなければならない。

[解説]
申請から30日以内に行わなければならず、遅れる場合は、通知をしなければなりません。

判定は、市町村が定める客観的基準に基づき行われる。

[解説]
要介護認定は、国が定めた基準に照らし合わせて行われています。

認定調査の結果および主治医の意見書は、介護認定審査会に通知され、二次判定審査に使用される。

[解説]
調査員が実施した認定調査のデータはコンピューターで処理をし、一次判定結果として介護認定審査会に通知されます。介護認定調査の二次判定審査は医師を含む有識者で構成されています。

問題8.代表取締役社長65歳男性Aさん。定期検診で膵臓癌疑いの為、精密検査を行い検査結果の説明のため消化器外科受診に看護師と同席の希望があり、Aさんの秘書から受診の日時と待ち合わせの連絡があり、Aさんと看護師で診察を受けた。膵臓癌の診断があり手術日も決定した。
看護師の対応で適切なのはどれか。

  1. 診察後にAさんのスケジュール管理を行っている秘書に、手術の日程を連絡しスケジュールの調整をしてもらった。
  2. Aさんの会社の副社長である息子から診察の内容を聞かれたので、診断の結果と手術日程を同席した看護師から説明した。
  3. 診察後にAさんから中央病院へセカンドオピニオンの希望があったので、中央病院のセカンドオピニオン外来へ連絡し個人情報と診断名を伝えて予約した。
  4. 診察後にAさんが治療方針に対して手術以外の治療方針はないかと聞かれたので、担当医からの説明から手術が標準治療だったため、手術を勧めた。
答え/解説

診察後にAさんのスケジュール管理を行っている秘書に、手術の日程を連絡しスケジュールの調整をしてもらった。

[解説]
秘書であっても本人が明確な同意を示していない場合があるため、個人情報を伝えてはなりません。

Aさんの会社の副社長である息子から診察の内容を聞かれたので、診断の結果と手術日程を同席した看護師から説明した。

[解説]
家族であっても本人が明確な同意を示していない場合は個人情報の秘密を守る必要があります。

診察後にAさんから中央病院へセカンドオピニオンの希望があったので、中央病院のセカンドオピニオン外来へ連絡し個人情報と診断名を伝えて予約した。

[解説]
本人からの依頼であり了承も得ているため、予約に必要な情報を提供する必要があります。病院側には承諾を得ている旨を伝えましょう。

診察後にAさんが治療方針に対して手術以外の治療方針はないかと聞かれたので、担当医からの説明から手術が標準治療だったため、手術を勧めた。

[解説]
治療方針に関しては本人が納得していない場合は、改めて担当医から説明を受ける必要があります。

問題9.介護現場における各職種の役割として正しいものはどれか。

  1. 看護師は医業を行うことができる。
  2. 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問介護計画を作成する。
  3. 社会福祉士は業務独占の資格である。
  4. 管理栄養士は傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導を行う。
答え/解説

看護師は医業を行うことができる。

[解説]
医療法において医師でなければ医業をなしてはならないと規定されています。

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問介護計画を作成する。

[解説]
介護支援専門員(ケアマネジャー)は、居宅サービス計画や施設サービス計画を作成します。訪問介護計画は居宅サービス計画に基づいてサービス提供責任者が作成するものです。

社会福祉士は業務独占の資格である。

[解説]
社会福祉士は名称独占の国家資格です。

管理栄養士は傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導を行う。

[解説]
管理栄養士は傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導を実施します。

記録について

◼️証拠としての記録
①介護報酬の根拠として
②リスクマネジメント上の証拠としての記録

◼️ケアの質の向上としての記録
①理由、背景の共有
②自らのケアの自覚
③経過がわかり、中間期の評価ができる

◼️介護現場での職種
・看護師
・介護支援専門員
・社会福祉士
・管理栄養士など

問題1.記録について正しくないものはどれか。

  1. 記録は、介護報酬の証拠として意味がある。
  2. 誤字があったので、修正液で訂正した。
  3. その場にいない人でもわかるように記載した。
  4. 感染症対策での清掃、消毒方法を記載した。
答え/解説

記録は、介護報酬の証拠として意味がある。

[解説]
介護サービスを適切に実施したことを記録として残す必要があります。

誤字があったので、修正液で訂正した。

[解説]
二重線に訂正印を押し修正します。電子記録の場合は訂正印は不要です。

その場にいない人でもわかるように記載した。

[解説]
記録はリスクマネジメントの証拠ともなるので、正確にわかりやすく記載します。

感染症対策での清掃、消毒方法を記載した。

[解説]
リスクマネジメントに必要な記載となるので、感染症対策の記載は重要です。

問題2.医療行為の認識について正しくないものはどれか。

  1. 一定の研修を受講して知事から認定証が交付された介護職員や看護師であれば、吸引を実施することができる。
  2. 看護師が臨時応急の手当を行った。反復継続する意思がないので医業に当てはまらず、医師の指示を得なくとも医療行為は許される。
  3. 介護士は心肺蘇生法や自動体外式除細動器の使用などの応急処置を行うことができる。
  4. 介護士はストマ装具のパウチに溜まった排せつ物の処置を行うことができる。
答え/解説

一定の研修を受講して知事から認定証が交付された介護職員や看護師であれば、吸引を実施することができる。

[解説]
原則、「登録特定行為事業者」の指定を受けた事業者と、「認定特定行為業務従事者」であると認められた介護職の双方が揃っていなければ実施できません。

看護師が臨時応急の手当を行った。反復継続する意思がないので医業に当てはまらず、医師の指示を得なくとも医療行為は許される。

[解説]
反復継続する意思のない臨時応急処置であれば医療行為は許されます。

介護士は心肺蘇生法や自動体外式除細動器の使用などの応急処置を行うことができる。

[解説]
緊急的な措置であり、業として行っていないため医療行為にあたらないので行うことができます。

介護士はストマ装具のパウチに溜まった排せつ物の処置を行うことができる。

[解説]
その通りです。また、皮膚に異常をきたしている場合、直接肌からストマ装具を剥がすなど行ってはいけません。

福祉用具について

◼️介護用品のレンタルや購入費用も介護保険で控除させることができます。

◼️福祉用具の購入時に、支給限度基準額内で資金援助を受けることができ、1割負担(高所得者は3割負担)で用具を購入することができます。

◼️購入時は一度全額負担をしなければならず、購入後行政に申請を行わないと控除されません。

問題1.福祉用具について、不適切なものはどれか。

  1. 介護用品は購入、レンタル共に介護保険において控除させることができる。
  2. 排泄時に使う用具、入浴に使う用具、移動リフトの釣り具については、レンタルではなく購入対象となる。
  3. 福祉用具の購入時に、支給限度基準額内で資金援助を受けることができ、1割負担(高所得者は3割負担)で用具を購入することができる。
  4. 介護福祉用品の購入額の控除は健康保険のように自動的に引かれる。
答え/解説

介護用品は購入、レンタル共に介護保険において控除させることができる。

[解説]
介護用品の購入費用、レンタル費用共に介護保険において控除させることができます。

排泄時に使う用具、入浴に使う用具、移動リフトの釣り具については、レンタルではなく購入対象となる。

[解説]
福祉用具販売に指定されている介護用品は、品質や形状の変化など、消耗が激しく再利用が難しいという特徴があります。

福祉用具の購入時に、支給限度基準額内で資金援助を受けることができ、1割負担(高所得者は3割負担)で用具を購入することができる。

[解説]
同一年度内で支給基準額(10万円)を超えると、そこからの購入は全額負担となります。

介護福祉用品の購入額の控除は健康保険のように自動的に引かれる。

[解説]
購入時は一度全額負担をしなければならず、購入後行政に申請を行わないと控除されません。

マナー

訪問先でのマナーについて

◼️まず、訪問予定日前日までに約束の確認をします。

◼️約束の5分前までに到着し、コートなど玄関先で外してインターホンを鳴らします。

◼️履物は、先方に背部を見せないように、前向きで上がり、履物の向きを直します。

◼️ビジネスの場での名刺交換は、相手が差し出した名刺の高さより低く差し出します。

◼️挨拶するときは、人によってパーソナルスペースの範囲は様々ですが、お互いに腕を伸ばしたくらいの距離であいさつしたほうがよいでしょう。

◼️利用者の目線の高さになるように腰を落としたり、座ったりしながら目線を調整しましょう。

問題1.代表取締役社長55歳男性Aさん。椎間板ヘルニアに対して整形外科受診し内服治療を行っているが、6カ月経過しても腰痛の症状は改善していないと健康相談あり。診察に同席した看護師の対応で不適切なのはどれか。

  1. 本人から診察時に同席する了承は得ているが、診察室へ入ったら担当医へも自己紹介をして診察に同席する旨を伝えた。
  2. 看護師から担当医へ症状の説明を行い、現在の内服薬では症状が改善していない事を説明した。
  3. Aさんから診察の同意を得ている事を伝えたが、医師から付き添いの看護師は診察室の外で待つように言われたので、診察に同席しなかった。
  4. 電子カルテの画面が見えなかったため、案内された席を移動し画面が見える位置に移動した。
答え/解説

本人から診察時に同席する了承は得ているが、診察室へ入ったら担当医へも自己紹介をして診察に同席する旨を伝えた。

[解説]
基本的に家族以外は診察に同席する事は出来ないため、本人との関係性や本人の了承を得て同席する事を伝える必要があります。

看護師から担当医へ症状の説明を行い、現在の内服薬では症状が改善していない事を説明した。

[解説]
Aさんからの健康相談で得た情報は、担当医へ情報提供し適切な治療が行えるようサポートする必要があります。

Aさんから診察の同意を得ている事を伝えたが、医師から付き添いの看護師は診察室の外で待つように言われたので、診察に同席しなかった。

[解説]
診察時に本人・家族から了承得ていることを医師へ説明し、同席します。

電子カルテの画面が見えなかったため、案内された席を移動し画面が見える位置に移動した。

[解説]
施設や医師によっては、第三者の診察同席を快く思われていない場合もあるので、自分勝手な行動は慎むように心がけ、あくまでもAさんの付き添いとしてのマナーを守りましょう。

問題2.入居したばかりで初めて会う利用者との対応で適切なのはどれか。

  1. 部屋のノックを2回行い、返事があったので入室した。
  2. 話がよく聞こえるように手が触れるぐらいの距離で自己紹介をした。
  3. 1mくらい離れたところで、視線を合わせ自己紹介をした。
  4. 利用者が車いすに座っていたので、立ったまま自己紹介をした。
答え/解説

部屋のノックを2回行い、返事があったので入室した。

[解説]
国際基準マナー(プロトコールマナー)では、4回となっているが、日本では3回が標準となっています。

話がよく聞こえるように手が触れるぐらいの距離で自己紹介をした。

[解説]
人によってパーソナルスペースの範囲は様々だが、お互いに腕を伸ばしたくらいの距離であいさつしたほうがよいでしょう。

1mくらい離れたところで、視線を合わせ自己紹介をした。

[解説]
お互いに手を伸ばせる距離が、望ましいです。

利用者が車いすに座っていたので、立ったまま自己紹介をした。

[解説]
利用者の目線の高さになるように押しを落としたり、座ったりしながら目線を調整しましょう。

問題3.クレーム対応について適切なものはどれか。

  1. 事実がよくわからなかったので、当事者へまず連絡した。
  2. クレーム内容を最後まで聞かず、言い訳をした。
  3. 5W3H(いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どのように、どのくらい、いくら)を意識して、事実確認をした。
  4. 当事者が謝罪したので、上司へは報告しなかった。
答え/解説

事実がよくわからなかったので、当事者へまず連絡した。

[解説]
当事者でなくても、まずお詫びをしましょう。

クレーム内容を最後まで聞かず、言い訳をした。

[解説]
言い訳をせず、相手の不快に思っていることを最後まで聴き、受け止めます。

5W3H(いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どのように、どのくらい、いくら)を意識して、事実確認をした。

[解説]
重要な部分の言葉をメモしながら、事実確認をします。

当事者が謝罪したので、上司へは報告しなかった。

[解説]
内容にかかわらず、上司へ必ず報告します。

問題4.訪問先でのマナーで適切ではないものはどれか。

  1. 訪問前に電話で先方の都合を伺い、訪問の目的、日時を確認した。
  2. 約束の5分前までに到着し、コートなどを玄関先で脱いでインターホンを鳴らした。
  3. 履物を後ろ向きで上がり、ひざまずいて履物の向きをなおして、横に寄せた。
  4. 名刺は、両手で訪問者から先に渡した。
答え/解説

訪問前に電話で先方の都合を伺い、訪問の目的、日時を確認した。

[解説]
訪問予定日前日までに約束の確認をします。

約束の5分前までに到着し、コートなどを玄関先で脱いでインターホンを鳴らした。

[解説]
自分の名前と訪問の目的を伝えます。

履物を後ろ向きで上がり、ひざまずいて履物の向きをなおして、横に寄せた。

[解説]
履物は、先方に背部を見せないように、前向きで上がり、履物の向きを直します。

名刺は、両手で訪問者から先に渡した。

[解説]
ビジネスの場では、相手が差し出した名刺の高さより低く差し出します。

問題5.認知機能が低下した利用者と共に病院受診をした。適切ではないものはどれか。

  1. 医師の診察が滞りなく行えるよう、付添いの者は利用者に発言をさせずに病状説明を行った。
  2. 本人のプライドを気づ付けないような配慮が必要である。
  3. 医師より治療方法の選択を求められたが、利用者が適切な判断ができそうにもないのでキーパーソンに連絡をした。
  4. 家庭や施設において、療養の仕方についての指示が出た。指示内容を記録に残し、個人情報取り扱い保護を交わした家庭や施設に報告をした
答え/解説

医師の診察が滞りなく行えるよう、付添いの者は利用者に発言をさせずに病状説明を行った。

[解説]
付添い者の使命としては、利用者が主役であるように配慮することです。第一声が出づらい時は代弁していきますが、必ず会話の途中でご本人の発言の機会を与えましょう。

本人のプライドを気づ付けないような配慮が必要である。

[解説]
診察室に入る前に、日ごろのご様子をまとめ、診察医に届くような工夫もあります。

医師より治療方法の選択を求められたが、利用者が適切な判断ができそうにもないのでキーパーソンに連絡をした。

[解説]
事前に緊急連絡先としてキーパーソンの連絡先を確認しておきましょう。入院保障、治療方法の選択をしてはなりません。

家庭や施設において、療養の仕方についての指示が出た。指示内容を記録に残し、個人情報取り扱い保護を交わした家庭や施設に報告をした

[解説]
事前に個人情報取り扱い保護についての約束を取り交わしておきましょう。約束が無い場合は入所施設であっても受診情報を提供してはいけません。

ビジネスでのメールマナー

◼️活用例として、取引先へのメールを上司に念のため見せておきたいとき、面識がない複数の相手にメールを送る場合、TO、CC、BCCの受信者に、他の受信者がいることを隠したい場合や、受信者のメ-ルアドレスが分からないようにして送りたい場合は「BCC」欄を使用します。

◼️「宛先」に複数のメ-ルアドレスを入力すれば、同じメ-ルを一度に送ることができます。また、宛先欄に表示されるメールアドレスを見て、誰がメールを受け取っているのかを確認できます。個人情報保護のためには「宛先」に複数のメールアドレスを入れることは避けるべきです。

◼️「確認のために見てくださいね」「念のためにお送りします」という場合は「CC」を使います。例えば、「TO(宛先)」に指定した人と一緒にそのメールの内容を他の人にも知らせたい(上司など)、同時に報告したいという場合に「CC」を使うと良いでしょう。

◼️CCに宛先を指定して送信する場合は、本文の宛名、TO(宛先)の下に、CCの人を「(CC:○○様)」と明記しましょう。
このように明記しないと「TO(宛先)」で受信する人が、CCに入っていることに気がつかないことがあります。

◼️このように明記しないと「TO(宛先)」で受信する人が、CCに入っていることに気がつかないことがあります。また、活字で確認できるので、聞き違いや「言った/言わない」といったトラブルも防ぐことができます。また、活字で確認できるので、聞き違いや「言った/言わない」といったトラブルも防ぐことができます。また、活字で確認できるので、聞き違いや「言った/言わない」といったトラブルも防ぐことができます。

◼️原則、誤送信は信用性を失うものなので行ってはなりません。送信前のチェック。宛先は正しいか、メールアドレスを間違えていないか、TO、CC、BCCは正しく使えているかを確認しましょう。万が一誤送信した場合は、丁寧にお詫びのお電話をかけた方が良いでしょう。相手側が忙しい場合、度々の電話応対もストレスになります。相手側の立場などを考慮した対応が望ましいです。

問題1.仕事上メール送信を送る時のマナーとして正しくないものはどれか。

  1. 一斉送信する場合は「Bcc」の欄に送信相手のアドレスを入れていく。
  2. 処理や作業を行って欲しい相手には、「To」および「宛先」にアドレスを入れる。
  3. 「確認のために見てくださいね」「念のためにお送りします」という場合や、「TO(宛先)」に指定した人と一緒に、そのメールの内容を他の人にも知らせたい(例えば、上司など)、同時に報告したいという場合に「CC」を使う。
  4. CCは、参考・情報共有に使うため、CCを送られた人は積極的に返信を行う必要がある。
答え/解説

一斉送信する場合は「Bcc」の欄に送信相手のアドレスを入れていく。

[解説]
TO、CC、BCCの受信者に、他の受信者がいることを隠したい場合や、受信者のメ-ルアドレスが分からないようにして送りたい場合は「BCC」欄を使用します。

処理や作業を行って欲しい相手には、「To」および「宛先」にアドレスを入れる。

[解説]
「宛先」に複数のメ-ルアドレスを入力すれば、同じメ-ルを一度に送ることができます。また、宛先欄に表示されるメールアドレスを見て、誰がメールを受け取っているのかを確認できます。

「確認のために見てくださいね」「念のためにお送りします」という場合や、「TO(宛先)」に指定した人と一緒に、そのメールの内容を他の人にも知らせたい(例えば、上司など)、同時に報告したいという場合に「CC」を使う。

[解説]
CCに宛先を指定して送信する場合は、本文の宛名、TO(宛先)の下に、CCの人を「(CC:○○様)」と明記しましょう。

CCは、参考・情報共有に使うため、CCを送られた人は積極的に返信を行う必要がある。

[解説]
CCは、「TO(宛先)の人に送ったので念のため見てくださいね」という意味です。参考・情報共有に使います。TOの人が主たる処理者のため、CCの人は原則、返信をおこないません。

問題2.仕事上メールを使用するデメリットについて述べているのはどれか。

  1. 伝達ミスが起こるため、基本的に電話による情報共有が望ましい。
  2. 発信者は1人でも、同報配信システムを利用すれば、1通を書く労力で何万人にも同時に情報伝達ができ、受信送信者共にメリットが多い。
  3. 意思決定をしたその場でメールで返事をすることができるため、迅速に物事を進展させることができる。
  4. データとともに送受信の日時が残るため、プロジェクトの始まりから現在に至るまでのプロセスを時系列に追うことができる。
答え/解説

伝達ミスが起こるため、基本的に電話による情報共有が望ましい。

[解説]
電話は、送受信記録がデータとして残るので、「送った/送らない」といったトラブルを防ぐことができます。

発信者は1人でも、同報配信システムを利用すれば、1通を書く労力で何万人にも同時に情報伝達ができ、受信送信者共にメリットが多い。

[解説]
メールには、コストがかからない、相手の時間を拘束しない、瞬時に届く、後で確認しやすい、などの多数のメリットがあります。

意思決定をしたその場でメールで返事をすることができるため、迅速に物事を進展させることができる。

[解説]
インターネットとの連動を図ることで、メールに記したURLからより深い情報を伝えることができます。

データとともに送受信の日時が残るため、プロジェクトの始まりから現在に至るまでのプロセスを時系列に追うことができる。

[解説]
日時、送信者、本文のキーワードなど複数の検索項目が利用可能です。

問題3.メール送信の対応について間違っているものはどれか。

  1. メールの誤送信において、顧客情報、見積もり、請求書などの送信ミスは重度だと言える。
  2. 誤送信先が不利益にならず、個人情報などが入っていない内容であれば、メールだけによる謝罪の対応でも良い。
  3. 送信前のチェック。宛先は正しいか、メールアドレスを間違えていないか、TO、CC、BCCは正しく使えているかを確認する。
  4. 送信前のチェック。件名は、内容を表す具体的なものになっているか、宛名は正しいか、相手の名前の漢字を間違えていないか、相手の名前に敬称を付け忘れていないかを確認する。
答え/解説

メールの誤送信において、顧客情報、見積もり、請求書などの送信ミスは重度だと言える。

[解説]
軽度な送信ミスとして取り扱う基準として、相手に迷惑をかけないもの、相手がさほど気にしないもの、機密情報・個人情報が含まれないものと考えられますが、

誤送信先が不利益にならず、個人情報などが入っていない内容であれば、メールだけによる謝罪の対応でも良い。

[解説]
メールの通数が多い人は、誤受信に慣れているので軽度な内容であれば寛容な傾向にありますが、日々のメールの通数が少なく誤送信メールを受け取る経験が少ない人には、

送信前のチェック。宛先は正しいか、メールアドレスを間違えていないか、TO、CC、BCCは正しく使えているかを確認する。

[解説]
メールはボタンひとつで瞬時に送ることができます。送ったら取り消せません。メールを送る前に、必ずチェックしましょう。

送信前のチェック。件名は、内容を表す具体的なものになっているか、宛名は正しいか、相手の名前の漢字を間違えていないか、相手の名前に敬称を付け忘れていないかを確認する。

[解説]
メールはボタンひとつで瞬時に送ることができます。送ったら取り消せません。メールを送る前に、必ずチェックしましょう。

ビジネスマナー

◼️アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した法則「メラニアンの法則」
①身だしなみ・表情・態度・・・55% ②声・声のトーン・・・38% ③話す内容・・・7%が第一印象決める要素です。
身だしなみ・表情・態度という見た目が第一印象を決定づける要因となります。

◼️挨拶は人間関係の基本です。明るく大きな声で、自分から先に相手に関心を示して挨拶をしましょう。
◼️話し方のポイントは、情報収集を大切にし、具体的な話し方(5W1H)を意識します。「間」を入れて相手の反応も見ます。

問題1.ビジネスマナーとして間違っているものはどれか。《会話編》

  1. 相手と目を合わせて会話をする。
  2.  明るく聞き取りやすい声で自分から挨拶をする。
  3. 会話をする際、相手との距離はなるべく近い方が良い。
  4. 身だしなみに気をつけ、服装は清潔感のあるものを心がける。
答え/解説

相手と目を合わせて会話をする。

[解説]
目を合わせて会話することで、相手の恐怖心をなくせますし、相手から好感を持たれて信頼関係を築きやすくすることもできます。

 明るく聞き取りやすい声で自分から挨拶をする。

[解説]
あいさつ(挨拶)の「あい」は心開くという意味、「さつ」には近づくという意味があります。自分から挨拶することは、相手の心を開き、近づいていく行為になります。明るい声、聞き取りやすい声で挨拶することは相手を元気にすることにもつながります。

会話をする際、相手との距離はなるべく近い方が良い。

[解説]
相手と会話する際、相手とより早く信頼関係を結ぶために近くで話すことは大切ですが、人にはパーソナルスペース(他人が自分に近づくことを許せる限界の範囲)があります。相手が一定以上の距離に入って近づくと、人は落ち着かなくなったり、恐怖に感じます。会話をする際、相手との距離は最低でも50㎝は必要です。

身だしなみに気をつけ、服装は清潔感のあるものを心がける。

[解説]
身だしなみに気を付けることは、社会人としてのマナーの1つです。清潔感のある服装を心がけることは、相手に不快感を与えないという気配りになります。

問題2.ビジネスマナーとして間違っているものはどれか。《言葉遣い編》

  1. 社外の人に社内の人の話をする際は、名前に敬称を付ける必要はない。
  2. 勤務中は、いくら仲の良い同僚でも名前を「ちゃん」づけで呼ばない。
  3. お願いをしたり、お断りをする場合は クッション言葉を添えることが大切である。
  4. お客さまと信頼関係が築けたら、敬語を使う必要はない。
答え/解説

社外の人に社内の人の話をする際は、名前に敬称を付ける必要はない。

[解説]
部外の人に対して話す場合、自社の人間は身内とみなすので、敬称を付ける必要はありません。

勤務中は、いくら仲の良い同僚でも名前を「ちゃん」づけで呼ばない。

[解説]
仕事上でオンとオフを使い分けることは、社会人としての信頼につながります。

お願いをしたり、お断りをする場合は クッション言葉を添えることが大切である。

[解説]
クッション言葉を添えることで、柔らかな印象になり、相手は受け取りやすくなります。

お客さまと信頼関係が築けたら、敬語を使う必要はない。

[解説]
お客さまと良好な関係が築けたとしても、相手はお客さまなので、敬意を払い、敬語を使う必要があります。

問題3.ビジネスマナーとして間違っているものはどれか。《立居振舞編》

  1. 会話をする際は、顔だけでなく身体も相手に向けて話す。
  2. 物の受け渡しをする際は、両手で持ち、相手に正面になるように渡す。
  3. ご案内する場合は、お客様が歩かれる妨げにならないように2、3歩後ろを歩く。
  4.  廊下等でお客様とすれ違う際には、進路を譲り、挨拶や黙礼をする。
答え/解説

会話をする際は、顔だけでなく身体も相手に向けて話す。

[解説]
目だけ、もしくは顔だけを相手に向けて会話をすると、目の印象もきつくなり、相手に不信感を与えてしまうことになります。

物の受け渡しをする際は、両手で持ち、相手に正面になるように渡す。

[解説]
丁寧に物を扱っていることを示すこともでき、相手に正面を向けて渡すことで、相手は見やすくなります。また、渡された相手は、自分への心遣いを感じることができます。

ご案内する場合は、お客様が歩かれる妨げにならないように2、3歩後ろを歩く。

[解説]
案内をする際には、どこにご案内するかをお客様に伝えてからご案内する。その際には、手の指を揃えてその方向を指し示し、お客様が不安になられないように、お客様の2、3歩斜め前を歩くようにする。

 廊下等でお客様とすれ違う際には、進路を譲り、挨拶や黙礼をする。

[解説]
相手への配慮、気遣いは社会人として必要なことです。挨拶や黙礼をすることで、相手への存在承認になります。

問題4.ビジネスマナーとして間違っているのはどれか。

  1.  相手の真正面の位置で話を聴く。
  2. 相手の話すスピードに応じて、うなずきながら相手の話を聴く。
  3. 要所要所で 相づちを打つ。
  4. 相手の話したことをオウム返しをする。
答え/解説

 相手の真正面の位置で話を聴く。

[解説]
相手と真正面に立って会話すること(対立の姿勢)は、相手が問い詰められているような感覚になったり、逃げ場がなくなるという心理状態にさせてしまうことがあります。会話するときに良いとされる位置は、相手から向って斜め45度です。

相手の話すスピードに応じて、うなずきながら相手の話を聴く。

[解説]
うなずくことによって、話し手の視覚に訴え、話し手は自分の話を聴いてもらえているという安心感を得ることができ、自由に話すことができるようになります。

要所要所で 相づちを打つ。

[解説]
相づちを打つことは、話し手の聴覚に訴え、話し手は自分の話をより聴こうとしてくれていると感じることができます。

相手の話したことをオウム返しをする。

[解説]
相手の言葉の語尾を繰り返して伝える(オウム返し)することで、自分の話を聴いてもらっている、わかってもらえていると相手は感じることができます。また、相手の口から自分の言葉を客観的に聞くことで、気づきになることがあります。

問題5.ビジネスマナーとして間違っているものはどれか《信頼関係を構築する編》

  1. 相手に関心を持って関わる。
  2. 相手の存在そのものを認める。
  3. 会話の場をつくる。
  4. 相手を主観的な目で見る。
答え/解説

相手に関心を持って関わる。

[解説]
相手に関心を持って関わることは、自分に興味をもってくれているという安心感につながります。

相手の存在そのものを認める。

[解説]
あなたがここに存在しているだけで価値があると存在を認めることは、その人のパフォーマンスを上げることにつながります。

会話の場をつくる。

[解説]
会話の場をつくることそのものが、相手を大切にしていることを伝える行動になります。

相手を主観的な目で見る。

[解説]
相手と信頼関係を築くためには、相手を自分の主観で良い悪いを判断するのではなく、客観的な視点で、様々な角度から観察することが大切です。

介護技術

事故防止について

◼️ハットヒヤリ報告書は、安全対策のため、関係者すべてで情報を共有しましょう。

◼️医療的ケアの実施中に利用者への実害がなくても、はっとしたことは医師や看護師に報告しましょう。

問題1.事故防止として正しいものはどれか。

  1. 医療的ケアの中で自信のない行為は行わないか、確実に実行できる人に依頼する。
  2. 医療的ケアの実施中にヒヤリとしたことがあったが、利用者への実害がなかったので、医師や看護師に報告しなかった。
  3. ヒヤリハット・事故報告書は、管理者以外の職員の目に触れないように保管する。
  4. 在宅介護の利用者に褥瘡が発生したが事故報告書を作成しなかった。
答え/解説

医療的ケアの中で自信のない行為は行わないか、確実に実行できる人に依頼する。

[解説]
適切な知識や技術を習得しましょう。

医療的ケアの実施中にヒヤリとしたことがあったが、利用者への実害がなかったので、医師や看護師に報告しなかった。

[解説]
速やかに医師や看護師に報告し、利用者への実害がなくても、報告書は必ず作成しましょう。

ヒヤリハット・事故報告書は、管理者以外の職員の目に触れないように保管する。

[解説]
安全対策のため、関係者すべてで情報を共有しましょう。

在宅介護の利用者に褥瘡が発生したが事故報告書を作成しなかった。

[解説]
褥瘡が発生した場合は、消毒・洗浄・薬剤投与、体位変換など医療行為が必要となるため事故報告書が必要です。

問題2.ペットを飼っている家庭に訪問した時の対応として正しいのはどれか。

  1. 利用者が可愛がっているので、積極的に抱っこなど関わりをもった。
  2. 利用者の飼い犬に噛まれた。傷口も小さいので飼い主に報告しなかった。
  3. 利用者の飼い犬に噛まれた。直ぐに事業所に事故連絡をし、保険を使って治療ができるか確認をした。
  4. 訪問サービス中に介護士の対応ミスのため利用者がケガをした。利用者は治療は事業者加入の保険で対応してくれと要望を出してきたが、掛かりつけのため、普段通りに健康保険で対応してもらった。
答え/解説

利用者が可愛がっているので、積極的に抱っこなど関わりをもった。

[解説]
ペットから感染すること、噛みや引っ掻きなども考慮しなくてはなりません。よって、関わることを避けましょう。

利用者の飼い犬に噛まれた。傷口も小さいので飼い主に報告しなかった。

[解説]
狂犬病に罹患する可能性もあります。必ず飼い主に報告をし、予防接種を受けているか確認しましょう。

利用者の飼い犬に噛まれた。直ぐに事業所に事故連絡をし、保険を使って治療ができるか確認をした。

[解説]
事務所に報告することは必須です。各種保険がありますので、状況に合わせて適切な保険の選択をし活用しましょう。

訪問サービス中に介護士の対応ミスのため利用者がケガをした。利用者は治療は事業者加入の保険で対応してくれと要望を出してきたが、掛かりつけのため、普段通りに健康保険で対応してもらった。

[解説]
介護サービス、訪問サービスを開設するにあたり、事故対応のための損害保険加入を勧めています。

異常を疑うとき

◼️便が黒っぽい
→黒色便をタール便ともいいます。主に胃や十二指腸で出血が起こり、酸化して黒くなり便に混じます。
潜血便は鮮紅色の出血で、肛門側に近い大腸からの出血や痔でも起こります。どちらの症状でも医療職に報告します。

◼️呂律がまわらない
→一過性の呂律障害は脳梗塞の一過性脳虚血発作の可能性があるため、速やかに医師への報告を要します。

◼️詰まったような呼吸をしている
→窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要です。異物を除去しながら、救急搬送の手配をします。

◼️肩や背中に今までにない痛みがある
→心筋梗塞の自覚症状として、前胸部の痛み、締め付け感、呼吸困難、左肩から頚部にかけての鈍痛などがあります。無痛性心筋梗塞もあり、発見や診察が遅れることもあるので、注意が必要です。

◼️ペースメーカー装着者が意識を失った
→ペースメーカーを装着していても心肺蘇生を行います。近くにAEDがあればペースメーカー部分にパットを装着すると破損するため、3cmほど離して装着します。 周囲の人に応援を求め、その場から離れす、救急要請を誰かにお願いします。血圧計がなくても、橈骨動脈が触知できれば最高血圧80mmHg以上あると判断できますので、脈拍を触診してみましょう。

◼️顔面が蒼白な時
→まず、バイタルサインを測定し、医療職へ報告します。報告するときに普段の様子も伝えましょう。
医療職に報告し、救急車を要請されたときは救急車の手配をします。その際周りの人を不安にさせないことも大切です。

◼️身に覚えない催促状で混乱している
→まず落ち着いてキーパーソンに連絡を取ります。特に認知症状がある場合、金銭にまつわる事案も含め個々に対応をし解決することは止めましょう。
判断を誤ると、更に悪化する事態になる可能性もあります。必ずキーパーソンに連絡をしましょう。
詐欺者からの支払催促であったとしても、裁判所の通知を14日以上放置すると財産の差し押さえになります。
見覚えがない場合は差出元の裁判所の連絡先を調べ、直接確認することを勧めてください。封筒に書いてある電話番号には連絡をしないようにしてください。介助者だけの説得ではなく、キーパーソンを巻き込んでサポートする方が安心感を与えて良いでしょう。
自分でお店に行き商品を選んで買った場合や、インターネットの広告や通販のカタログを見て商品を注文した場合などは通常できません。
先ずは、キーパーソンや「国民生活センター」に相談しましょう。

問題1.次の緊急対応について不適切なものはどれか。

  1. 血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
  2. 一過性ではあったが、呂律困難を認めたため、医師に報告した。
  3. 窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要である。
  4. 心筋梗塞は、激しい前胸部痛が主症状であるが、左肩への放散痛も起こることがあるので注意し、観察をする。
答え/解説

血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。

[解説]
黒色便をタール便ともいいます。主に胃や十二指腸で出血が起こり、酸化して黒くなり便に混じります。潜血便は鮮紅色の出血で、肛門側に近い大腸からの出血や痔でも起こります。どちらの症状でも医療職に報告をします。

一過性ではあったが、呂律困難を認めたため、医師に報告した。

[解説]
一過性の呂律障害は脳梗塞の一過性脳虚血発作の可能性があるため、速やかに医師への報告を要します。

窒息は数分以内に心肺停止に陥るので、早急な異物除去が必要である。

[解説]
異物除去を試みながら、救急搬送の手配をします。

心筋梗塞は、激しい前胸部痛が主症状であるが、左肩への放散痛も起こることがあるので注意し、観察をする。

[解説]
心筋梗塞の自覚症状として、前胸部の痛み、締め付け感、呼吸困難、左肩から頚部にかけての鈍痛などがあります。無痛性心筋梗塞もあり、発見や診察が遅れることもあるので、注意が必要です。

問題2.ペースメーカー装着者が、突然意識を失った。次の介護士の緊急対応について正しいのはどれか。

  1. ペースメーカーを装着していたので、心肺蘇生をしなかった。
  2. 近くにAEDがあったので、AEDパットをつけた。
  3. 救急車を要請するため、その場を離れた。
  4. 血圧計を持っていなかったので、声掛けだけをした。
答え/解説

ペースメーカーを装着していたので、心肺蘇生をしなかった。

[解説]
ペースメーカーを装着していても心肺蘇生を行います。

近くにAEDがあったので、AEDパットをつけた。

[解説]
ペースメーカー部分にパットを装着すると破損するため、3cmほど離して装着します

救急車を要請するため、その場を離れた。

[解説]
周囲の人に応援を求め、その場から離れないようにします。

血圧計を持っていなかったので、声掛けだけをした。

[解説]
血圧計がなくても、橈骨動脈が触知できれば最高血圧80mmHg以上あると判断できます。

問題3.訪問中に利用者の顔色が真っ青になった。介護職の対応で正しくないのはどれか。

  1. バイタルサインを測り、普段と比べてどうか医療職に伝えた。
  2. 医療職へ連絡し、救急車を要請されたので、救急車を呼んだ。
  3. よくあることなので、ベッドで横になるように利用者へ伝えた。
  4. 家族があわてていたので、不安にならないよう声掛けをした。
答え/解説

バイタルサインを測り、普段と比べてどうか医療職に伝えた。

[解説]
緊急時に適切な対応を行うには、普段の様子を把握しておくことが重要です。

医療職へ連絡し、救急車を要請されたので、救急車を呼んだ。

[解説]
救急車の要請は、介護職でもできます。

よくあることなので、ベッドで横になるように利用者へ伝えた。

[解説]
頻回にある症状でも医療職へ報告することが大切です。

家族があわてていたので、不安にならないよう声掛けをした。

[解説]
周りの人を不安にさせないことも大切です。

問題4.訪問宅に支払いの督促が届いており、対応について相談を受けた。支援について正くないのはどれか。

  1. 利用者のご家族に連絡を取り、報告をする。
  2. 差出人が裁判所の封書が届いたが、利用者が見覚えがないので破棄してほしいと言われ処分した。
  3. 高齢者を狙った詐欺が横行しているため、慎重に対応した方が良いと冷静になるように説得をした。
  4. 訪問販売にて高額の商品を買ってしまい後悔していると相談を受け、クーリング・オフ制度の活用を勧めた。
答え/解説

利用者のご家族に連絡を取り、報告をする。

[解説]
特に認知症状がある場合、金銭にまつわる事案も含め個々に対応をし解決することは止めましょう。判断を誤ると、更に悪化する事態になる可能性もあります。キーパーソンに必ず連絡をしましょう。

差出人が裁判所の封書が届いたが、利用者が見覚えがないので破棄してほしいと言われ処分した。

[解説]
詐欺者からの支払督促であったとしても、裁判所の通知を14日以上放置すると財産の差し押さえになります。見覚えがない場合は差出元の裁判所の連絡先を調べ、直接確認することを勧めてください。封筒に書いてある電話番号には連絡をしないようにしてください。

高齢者を狙った詐欺が横行しているため、慎重に対応した方が良いと冷静になるように説得をした。

[解説]
介助者だけの説得ではなく、キーパーソンを巻き込んでサポートする方が安心感を与えて良いでしょう。

訪問販売にて高額の商品を買ってしまい後悔していると相談を受け、クーリング・オフ制度の活用を勧めた。

[解説]
クーリング・オフはどんな場合でもできるわけではありません。自分でお店に行き商品を選んで買った場合や、インターネットの広告や通販のカタログを見て商品を注文した場合などは通常はできません。先ずは、キーパーソンや「国民生活センター」に相談しましょう。

問題5.救急対応の備え方について、正しいものはどれか。

  1. 119番通報の仕方を日ごろから覚えておく。
  2. 利用者自身の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。
  3. 利用者の家族の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。
  4. 緊急搬送に付添った。入院が必要と説明があり、取りあえず「入院保証人」の欄にサインをした。
答え/解説

119番通報の仕方を日ごろから覚えておく。

[解説]
携帯電話からも局番なしの119でつながります。救急であること、来てほしい住所、搬送される方の年齢、性別、症状、自分の氏名と連絡先を伝えます。

利用者自身の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。

[解説]
事前に個人情報取り扱い保護についての約束を取り交わしておきましょう。現病歴、既往歴、内服薬、ADLについての情報は重要で

利用者の家族の個人情報を持つことはリスクもあるので、できるだけ収集しないようにする。

[解説]
緊急時の連絡先は利用者によって変わります。事前に確認が必要です。家族やかかりつけ医の連絡先、訪問看護ステーションの連絡先など。

緊急搬送に付添った。入院が必要と説明があり、取りあえず「入院保証人」の欄にサインをした。

[解説]
治療の選択、保証人になってはいけません。入院保証人は利用者の家族もしくは後見人などになっていただきます。サインは後日でも良いとされています。(搬送先に確認)

問題6.高齢者に起こりやすい緊急を要する症状について、対応として正しいのはどれか。

  1. 会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない程度であれば意識障害とみなさない。
  2. 脳梗塞前兆が現れた時、それが一過性であれば、そのまま安静にして様子をみる。
  3. 視界が半分しか見えないとの高齢者の訴えに対し、脳梗塞を疑った。いつから見えにくいのか、左右の握力のチェックなどをしながら、受診に同行した。
  4. 誤嚥性肺炎の症状は発熱と咳が限定的である。
答え/解説

会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない程度であれば意識障害とみなさない。

[解説]
意識障害には様々なレベルがあります。昏睡状態でなくとも、眠りがちになったり、会話や考えが混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない状態も含まれます。

脳梗塞前兆が現れた時、それが一過性であれば、そのまま安静にして様子をみる。

[解説]
脳梗塞の前兆(意識レベルの低下、片側の手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、視野狭窄)が現れた時は、それが一過性であっても、医療機関の受診を検討しなければなりません。

視界が半分しか見えないとの高齢者の訴えに対し、脳梗塞を疑った。いつから見えにくいのか、左右の握力のチェックなどをしながら、受診に同行した。

[解説]
視野狭窄の原因のひとつに脳梗塞が多く見受けられます。

誤嚥性肺炎の症状は発熱と咳が限定的である。

[解説]
なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、咳、発熱などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。

くすりについて

◼️よくあるくすりの副作用について
・降圧剤の服用によって、過度の血圧低下や起立性低血圧を起こし、めまいやふらつきなどがみられることがあります。
・利尿剤の副作用は、脱水症状への注意が必要です。
・不安薬は、種類が多く、副作用も多岐にわたります。副作用の早期発見のためには、服用前の状態も確認しておきます。

◼️肺炎球菌ワクチンについて
・2014(平成26)年10月から高齢者を対象とした5年ごとの定期接種が開始されました。
・OD錠は水なしで飲める錠剤で消化管で吸収されます。口腔粘膜からそのまま吸収する薬には、舌下錠やバッカル錠などがあります。
・多めの水で薬を服用することにより、薬が食道粘膜にはりつくことなく胃に送られるので食道潰瘍の予防になります。

問題1.高齢者が服用することが多い薬剤と副作用の組み合わせとして適切ではないものはどれか。

  1. 鉄剤ー消化器症状
  2. 降圧剤ー起立性低血圧
  3. 利尿剤ー唾液分泌過剰
  4. 抗不安薬ー便秘
答え/解説

鉄剤ー消化器症状

[解説]
鉄剤による副作用は、消化器症状です。

降圧剤ー起立性低血圧

[解説]
降圧剤の服用によって、過度の血圧低下や起立性低血圧を起こし、めまいやふらつきなどがみられることがあります。

利尿剤ー唾液分泌過剰

[解説]
利尿剤の副作用では、脱水症状への注意が必要です。

抗不安薬ー便秘

[解説]
抗不安薬は、種類が多く、副作用も多岐にわたります。副作用の早期発見のためには、服用前の状態も確認しておきます。

問題2.高齢者に接種が推奨されているワクチンとして適切なものはどれか。

  1. 肺炎球菌ワクチン
  2. 子宮頸がんワクチン
  3. BCGワクチン
  4. B型肝炎ワクチン
答え/解説

肺炎球菌ワクチン

[解説]
2014(平成26)年10月から高齢者を対象とした5年ごとの定期接種が開始されました。

子宮頸がんワクチン

[解説]
子宮頸がんワクチンは中学1年になる年度に接種が開始されましたが、副作用が強いため任意です。

BCGワクチン

[解説]
BCGワクチンは主に乳幼児に接種することにより効果を発揮します。

B型肝炎ワクチン

[解説]
B型肝炎ワクチンは、乳幼児や母子感染予防のために接種されるものです。将来の肝がんの予防としても期待されています。

問題3.薬剤について正しいものはどれか。

  1. 肝機能が低下している場合は薬剤の代謝速度が速くなる。
  2. 口腔内で溶けるOD錠は、口腔粘膜からそのまま吸収される薬剤である。
  3. 薬剤は主に便として排泄される。
  4. 上半身を起こし多めの水で薬を服用することが食道潰瘍の予防につながる。
答え/解説

肝機能が低下している場合は薬剤の代謝速度が速くなる。

[解説]
肝臓には「代謝」「解毒作用」「胆汁の生成・分泌」の働きがあります。肝機能が低下するということは代謝の機能が低下し、代謝は遅くなります。

口腔内で溶けるOD錠は、口腔粘膜からそのまま吸収される薬剤である。

[解説]
OD錠は水なしで飲める錠剤であるが消化管で吸収されます。口腔粘膜からそのまま吸収される薬には舌下錠やバッカル錠などがあります。

薬剤は主に便として排泄される。

[解説]
薬剤は主に腎臓から排出されます。一部の薬剤は便から排出されるが主に便からではありません。

上半身を起こし多めの水で薬を服用することが食道潰瘍の予防につながる。

[解説]
多めの水で薬を服用することにより、薬が食道粘膜にはりつくことなく胃に送られるので食道潰瘍の予防になります。

介護技術

◼️「その人らしさ」は、高齢の利用者の生活支援において、その人が過ごしてきた時代の社会的な出来事、流行、規範についての知識を得ることで「その人らしさの理解」につなげることができます。

◼️食事介助
頭部後屈で行うと誤嚥する可能性が高まるので、食事介助の際はあごを引き、やや前屈になって行います。

◼️移動動作
左片麻痺の方に対して、介助者は原則として利用者の患側の左側に立つことになっています。また、介助者は利用者が重心移動がしやすいように、利用者の左脇下に介助者の手を軽く差し込み、少し距離をとって付き添った方が歩きやすくなります。
階段を上がる際は、しっかり手すりを掴まり健足から上がり、患足を上げ一段ずつ上がるよう促し、介助者は患側の一段後ろに立ち転落防止に努めます。階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立ち、転落防止に努めます。

問題1.「その人らしさの理解」について正しいものはどれか。

  1. 利用者の要介護状態になってからの心身の状況を理解することである。
  2. 嗜好やこだわりは利用者から直接聞き取ることで十分である。
  3. 利用者の人格は、その人の生活経験に根ざして形成されてきたものであるので、高齢による心身機能の衰えによる影響はない。
  4. 利用者が生きてきた時代の社会的な出来事、流行、規範について知る必要がある。
答え/解説

利用者の要介護状態になってからの心身の状況を理解することである。

[解説]
「その人らしさの理解」とは、利用者の個性や、要介護状態になるまでに生活経験の中で培われた価値観やこだわりなど、その人らしさを理解することです。

嗜好やこだわりは利用者から直接聞き取ることで十分である。

[解説]
利用者の嗜好やこだわりは、言動や生活環境、衣服、食事など生活のあらゆる場面で理解することが出来るので、利用者本人や家族からの聞き取りだけでなく観察を通しても理解する必要があります。

利用者の人格は、その人の生活経験に根ざして形成されてきたものであるので、高齢による心身機能の衰えによる影響はない。

[解説]
老化による喪失体験や、心身機能の衰えによって環境への適応力が低下することにより人格に影響を受ける高齢者もいます。

利用者が生きてきた時代の社会的な出来事、流行、規範について知る必要がある。

[解説]
高齢の利用者の生活支援においては、その人が過ごしてきた時代の社会的な出来事、流行、規範についての知識を得ることで「その人らしさの理解」につなげることができます。

問題2.食事介助について適切なものはどれか。

  1. 食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢を取らせることが望ましい。
  2. 経観栄養を行っている場合には食事後はすぐに水平に臥床させることが望ましい。
  3. 嚥下機能が低下した人に一律に刻み食を提供することは、誤嚥や窒息を引き起こす恐れがある。
  4. 食後の口腔ケアは肺炎予防のためにも毎食後、いかなる場合においても行わなければならない。
答え/解説

食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢を取らせることが望ましい。

[解説]
頭部後屈で行うと誤嚥する可能性が高まるので、食事介助はあごを引きやや前屈になって行います。

経観栄養を行っている場合には食事後はすぐに水平に臥床させることが望ましい。

[解説]
経観栄養を行っている場合すぐに水平に臥床すると栄養剤が逆流する恐れがあるため、30分程度上体を起こした状態を保っておく必要があります。

嚥下機能が低下した人に一律に刻み食を提供することは、誤嚥や窒息を引き起こす恐れがある。

[解説]
嚥下機能の低下は利用者によって状態が異なるため、一律に刻み食を提供するのは好ましくありません。

食後の口腔ケアは肺炎予防のためにも毎食後、いかなる場合においても行わなければならない。

[解説]
食後の口腔ケアは毎食後行うことが望ましいとされていますが、それぞれの生活のリズムにより、1日1回しか実施できない場合もあります。1日1回しかできない時は夕食後に行うことが望ましいとされています。

問題3.左片麻痺の利用者の基本的な移動介助について適切なものはどれか。

  1. 歩行介助時、介助者は利用者の右側に立つことが原則である。
  2. 歩行介助時、介助者は利用者の患側に立ち体をしっかり密着させ、左腕を強く掴んで介助すると利用者は安心して歩きやすくなる。
  3. 階段を上る際は、患足から上るように促す。
  4. 階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立つ。
答え/解説

歩行介助時、介助者は利用者の右側に立つことが原則である。

[解説]
左片麻痺であるため、介助者は原則として利用者の患側の左側に立つことになっています。

歩行介助時、介助者は利用者の患側に立ち体をしっかり密着させ、左腕を強く掴んで介助すると利用者は安心して歩きやすくなる。

[解説]
介助者は利用者が重心移動がしやすいように、利用者の左脇下に介助者の手を軽く差し込み、少し距離ををとった付き添った方が歩きやすくなります。

階段を上る際は、患足から上るように促す。

[解説]
階段を上がる際は、しっかり手すりを掴まり健足から上がり、患足を上げ一段ずつ上がるよう促し、介助者は患側の一段後ろに立ち転落防止に努めます。

階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立つ。

[解説]
階段を下る際には、患足から下りるよう促し、介助者は利用者の左側一段下に立ち、転落防止に努めます。

問題4.足の踏ん張りがきかない全介助の方に対する移乗介助について不適切な方法はどれか。

  1. 体に負担がかからないように、スライドボードを使用して移乗する。
  2. 体が落ちないように対象者の懐に潜り込み、体を預けて移乗する。
  3. 体が落ちないようにズボンを両手で持って移乗する。
  4. 体が落ちないように対象者の膝を固定して移乗する。
答え/解説

体に負担がかからないように、スライドボードを使用して移乗する。

[解説]
介助者と対象者の体格差がある場合は福祉用具を有効に使いましょう。持ち上げて移乗する事で、介助者も対象者も負担がかかります。

体が落ちないように対象者の懐に潜り込み、体を預けて移乗する。

[解説]
対象者の懐に潜り込む事で前方へ倒れることを防ぐ事ができます。対象者の体を背中で支え、体重移動を上手に使いながら移乗する方法です。

体が落ちないようにズボンを両手で持って移乗する。

[解説]
ズボンを持つ事で対象者は殿部に傷を作りやすく(褥創)、介助者も腰痛を引き起こす原因となります。

体が落ちないように対象者の膝を固定して移乗する。

[解説]
体が降りないように介助者の足を対象者の足でクロスするように固定し、膝折れを防ぎます。膝を固定した足に体重を移しながら、移乗する事ができます。

問題5.Aさんは最近よく「もうすぐ死ぬのかしら…」と言うことが増えた。その時の対応で適切なものはどれか?

  1. 聞かなかったような素振りで、「早く休んだほうがよいですよ」と伝える。
  2. Aさんの手を握りゆっくりとさする。
  3. 「そのような言葉を言ってはいけませんよ」と伝える。
  4. 明日家族に連絡して来てもらいましょうと伝える。
答え/解説

聞かなかったような素振りで、「早く休んだほうがよいですよ」と伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

Aさんの手を握りゆっくりとさする。

[解説]
触れ合うことも安心感を与え、非言語コミュニケーションとして有効です。

「そのような言葉を言ってはいけませんよ」と伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

明日家族に連絡して来てもらいましょうと伝える。

[解説]
不安や焦りを受け止める共感的な対応とは言えません。

排泄について

◼️パンツ型紙おむつやテープ止め紙おむつは、身体に合ったサイズでないと隙間が出来てしまい、そこから尿が漏れることがあります。

◼️紙おむつは吸収材(吸収紙、綿状パルプ、高分子吸水材)で尿を吸収します。日常の動作により、吸収材が割れ本来の吸収能力を損ない、漏れの原因になります。

◼️一般的に紙おむつは、吸収体で吸収した尿が外に漏れ出さないように防水フィルムを最下層においています。

◼️必要以上に大きいパッドと使うことで姿勢の崩れ、動きにくさ、ムレ、漏れ等の原因になりますので、尿量に合わせたパットを選びましょう。

◼️穴を開けたり切ったりすると、吸収材の綿状パルプや高分子吸水材が外に出てしまい、本来の吸収能力を損ないます。

◼️下剤の種類によっては、水分を摂りながらの内服によって効果を現すものもあります。心臓疾患、腎臓疾患に伴う水分摂取制限がある場合もあり、全身状態を知ってから水分摂取を促しましょう。

問題1.パンツ型紙おむつやテープ止め紙おむつについて、正しいものはどれか。

  1. 大きいほうが尿をたっぷり吸収するので 、大きめのものを使うのがよい。
  2. 身体よりも小さいサイズは 、皮膚トラブルトラブルやモレの原因になる 。
  3. 尿とりパッドと一緒に使用しなければならない。
  4. 利用者の経済面を考えるとすれば 汚れていなければ2~3日交換しなくてもよい。
答え/解説

大きいほうが尿をたっぷり吸収するので 、大きめのものを使うのがよい。

[解説]
身体に合ったサイズでないと隙間が出来てしまい、そこから尿が漏れることがあります。

身体よりも小さいサイズは 、皮膚トラブルトラブルやモレの原因になる 。

[解説]
サイズが小さいと、皮膚への圧迫が強くなり、赤みやかぶれの原因になります。

尿とりパッドと一緒に使用しなければならない。

[解説]
パンツ型紙おむつやテープ型紙おむつは1枚使いとしても使えますが、交換の手間や経済的な面から、尿とりパッドを入れて排泄アウターとして使用されます。

利用者の経済面を考えるとすれば 汚れていなければ2~3日交換しなくてもよい。

[解説]
日々、または汚染の都度交換しましょう。紙おむつは吸収材(吸収紙、綿状パルプ、高分子吸水材)で尿を吸収します。日常の動作により、吸収材が割れ本来の吸収能力を損ない、漏れの原因になります。

問題2.紙おむつについて、正しいものはどれか。

  1. 少しの失禁なら、生理用ナプキンで代用できる。
  2. パッドは重ねて使うと吸収量がアップする。
  3. 尿量は少ないが念のため大容量パッドを使うとよい。
  4. パッドは穴を開けたり、切ったりして使用してはいけない。
答え/解説

少しの失禁なら、生理用ナプキンで代用できる。

[解説]
代用を勧めません。生理用ナプキンは粘り気のある月経血を吸収するために作られており、本来液体吸収を目的にしていません。生理用ナプキンは尿とりパッドに比べて高分子吸収材が少なく、吸収スピードが遅く尿の戻りもあります。

パッドは重ねて使うと吸収量がアップする。

[解説]
一般的に紙おむつは、吸収体で吸収した尿が外に漏れ出さないように防水フィルムを最下層においています。そのため、重ねても純粋な吸収力アップにはつながりません。

尿量は少ないが念のため大容量パッドを使うとよい。

[解説]
尿とりパッドには様々な大きさ(吸収量)があり、吸収量が多くなるほどパッドの厚みや大きさが増していきます。必要以上に大きいパッドと使うことで姿勢の崩れ、動きにくさ、ムレ、漏れ等の原因になります。

パッドは穴を開けたり、切ったりして使用してはいけない。

[解説]
穴を開けたり切ることで、吸収材の綿状パルプや高分子吸水材が外に出てしまい、本来の吸収能力を損ないます。また、綿状パルプや高分子吸収材がこぼれ、身体に付着したり周囲を汚してしまうことがあります。

問題3.排便コントロールについて、正しいものはどれか。

  1. 便秘には水分摂取不足が関与しており、水分摂取を改善しないままでの下剤のみの投与には危険性が伴う。
  2. 便秘予防のために、ご本人の好む水分(コーヒー、緑茶等)を提供し続けた。
  3. 便秘は万病のもとであるため、症状を改善させるために水分摂取増量を第一に考えて対応する。
  4. 便秘症の方への排便時の姿勢として、排便時には肛門括約筋を緊張させ、腹圧が直腸にかかりやすい姿勢が望ましい。
答え/解説

便秘には水分摂取不足が関与しており、水分摂取を改善しないままでの下剤のみの投与には危険性が伴う。

[解説]
下剤の種類によっては、水分を摂りながらの内服によって効果を現すものもあります。水分を摂らなければ体内の水分を吸収する場合もあり、高齢者の脱水を助長させることがあります。

便秘予防のために、ご本人の好む水分(コーヒー、緑茶等)を提供し続けた。

[解説]
カフェイン入り飲料には強力な利尿作用があり、飲んでも速やかに尿となって排泄されます。便秘予防として効果は期待できません。カフェイン入り飲料には強力な利尿作用があり、飲んでも速やかに尿となって排泄されます。便秘予防として効果は期待できません。

便秘は万病のもとであるため、症状を改善させるために水分摂取増量を第一に考えて対応する。

[解説]
心臓疾患、腎臓疾患に伴う水分摂取制限がある場合もあり、全身状態を知ってから水分摂取を促しましょう。受診の折、医師に水分制限について確認しておけば安心です。

便秘症の方への排便時の姿勢として、排便時には肛門括約筋を緊張させ、腹圧が直腸にかかりやすい姿勢が望ましい。

[解説]
リラックスして便座に座り、背中を丸め、かかとを上げる姿勢で腹圧をかければ、直腸内の便は、まっすぐ肛門へ向かいます。

感染について

◼️疥癬はヒゼンダニによって感染するもので、肌の直接接触や使用した寝具などを介して感染します。

◼️結核は空気中を漂う結核菌の吸入することで感染をします。高齢者の肺結核は、過去に感染した際の肺結核菌が宿主側の免疫力低下などにより再発することが多いです。

◼️HIVは食べ物ではなく、血液や体液を介して感染します。

◼️B型肝炎、C型肝炎は、血液を介して感染するため、日常生活上のケアでは感染の心配はありません。B型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが有効です。

◼️白癬は塗り薬による治療ですが、爪白癬では、浸透が悪いため内服投与が基本です。ただし、副作用もあるため医師の診断が重要です。

◼️ノロウイルス感染症では、便や吐物から大量のウイルスが排出されます。症状が消えても1週間から1か月十分注意が必要です。便・吐物が付着した衣類は、もみ洗いをせず、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きする方が洗濯時の二次感染を防ぐ上で好ましいです。
ノロウイルスは経口より感染します。感染源は主に貝類や不潔な調理器具、ノロウイルス感染した家族などです。

◼️肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは接種間隔を6日以上開ければ、同月接種は可能です。

◼️MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染者は隔離しますが、保菌者は特に隔離の必要はありません。

◼️高齢者の敗血症は、尿路感染によるものが全敗血症の約30%を占めます。高齢者では、ショックを起こしても発熱しないことがあるため注意が必要です。

問題1.感染症に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。

  1. 疥癬の他者への感染を予防するために、利用者の使用した食器の消毒を行う。
  2. 結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。
  3. HIVは、飲食物を通して感染する。
  4. C型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが実用化されている。
答え/解説

疥癬の他者への感染を予防するために、利用者の使用した食器の消毒を行う。

[解説]
疥癬はヒゼンダニによって感染するもので、肌の直接接触や使用した寝具などを介して感染します。

結核は、空気中に浮遊する病原菌を吸入することで感染する。

[解説]
結核は、空気中を漂う結核菌の吸入することで感染をします。

HIVは、飲食物を通して感染する。

[解説]
HIVは食べ物ではなく、血液や体液を介して感染します。

C型肝炎ウイルスの予防には、ワクチンが実用化されている。

[解説]
現在ワクチンが実用化されているのはB型肝炎ウイルスです。

問題2.感染症について適切なものはどれか。

  1. 爪白癬では、抗真菌薬の内服投与が治療の基本となる。
  2. 若年時に肺結核にり患している場合には、免疫があるため、高齢になって再発することはない。
  3. ノロウイルス感染症では、下痢症状がなくなれば便からは感染しない。
  4. 肺炎球菌のワクチンは、インフルエンザワクチンと同月に接種できない。
答え/解説

爪白癬では、抗真菌薬の内服投与が治療の基本となる。

[解説]
白癬は塗り薬による治療だが、爪白癬では、浸透が悪いため内服投与が基本です。ただし、副作用もあるため医師の診断が重要です。

若年時に肺結核にり患している場合には、免疫があるため、高齢になって再発することはない。

[解説]
高齢者の肺結核は、過去に感染した際の肺結核菌が宿主側の免疫力低下などにより再発することが多いです。

ノロウイルス感染症では、下痢症状がなくなれば便からは感染しない。

[解説]
ノロウイルス感染症では、便や吐物からの大量ウィルスが排出されます。症状が消えても1週間から1か月十分注意が必要です。

肺炎球菌のワクチンは、インフルエンザワクチンと同月に接種できない。

[解説]
肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンは接種間隔を6日以上開ければ 同月接種は可能です。

問題3.感染症について適切なものはどれか。

  1. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)保菌者については、隔離してケアを行う。
  2. 高齢者の敗血症の原因として、尿路感染や胆道感染に由来するものが多い。
  3. B型肝炎およびC型肝炎ウィルスの感染者については、リネンや食器は別にする。
  4. ノロウィルス感染症者の衣類は、他家族と同じ洗剤で洗ってもよい。
答え/解説

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)保菌者については、隔離してケアを行う。

[解説]
感染者は隔離するが、保菌者は、特に隔離の必要はありません。

高齢者の敗血症の原因として、尿路感染や胆道感染に由来するものが多い。

[解説]
高齢者の敗血症は、尿路感染によるものが全敗血症の約30%を占めます。高齢者では、ショックを起こしても発熱しないことがあるため注意が必要です。

B型肝炎およびC型肝炎ウィルスの感染者については、リネンや食器は別にする。

[解説]
B型肝炎、C型肝炎は、血液を介して感染するため、日常生活上のケアでは感染の心配はありません。

ノロウィルス感染症者の衣類は、他家族と同じ洗剤で洗ってもよい。

[解説]
可能であれば、便・吐物が付着した衣類は、もみ洗いをせず、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きする方が洗濯時の二次感染を防ぐ上で好ましいです。

問題4.ノロウイルス感染症について間違っているものはどれか。

  1. 嘔吐・下痢・発熱がおもな症状で、嘔吐は突然出現する。
  2. ノロウイルスは飛沫感染する。
  3. 有効な薬がないため、経口補水液をすすめるなど対処療法で対応する。
  4. 症状が出る前に貝類を食べていないか、訊ねてみた。
答え/解説

嘔吐・下痢・発熱がおもな症状で、嘔吐は突然出現する。

[解説]
急激な嘔吐の後、発熱することがよくあります。症状は1~2日で消失しますが、免疫力が落ちている場合は重篤化します。

ノロウイルスは飛沫感染する。

[解説]
ノロウイルスは経口感染します。

有効な薬がないため、経口補水液をすすめるなど対処療法で対応する。

[解説]
電解質点滴や経口補水液をすすめていき、脱水を予防します。

症状が出る前に貝類を食べていないか、訊ねてみた。

[解説]
貝類や不潔な調理器具、ノロウイルス感染した家族などから感染することが多いです。

問題5.肺結核の説明について間違っているものはどれか。

  1. 原因は結核菌を吸い込むことによる。
  2. 肺結核の主な症状は下痢、嘔吐である。
  3. 近年は集団感染などにより、患者数は増加している。
  4. 室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活を送ることが肺結核の予防につながる。
答え/解説

原因は結核菌を吸い込むことによる。

[解説]
結核菌を吸い込んでもツベルクリン反応が陽性であり、免疫力があれば発症しづらい。

肺結核の主な症状は下痢、嘔吐である。

[解説]
肺結核の主な症状には、長期間続く微熱、体重減少、咳などです。

近年は集団感染などにより、患者数は増加している。

[解説]
新たに結核感染者として登録される人数は、毎年2万人を超えています。

室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活を送ることが肺結核の予防につながる。

[解説]
室内の空気を清潔に保ち、ストレスのない生活、食生活に心がけることも必要です。

高齢者の特徴

高齢者の栄養について

◼️栄養状態が気になるときは、上腕三頭筋部で測定を行います。

◼️血清アルブミン濃度の基準値は3.8g/dl以上ですが、3.5g/dl以下で低栄養を疑います。また、2.5g/dl以下になると浮腫がおこりやすくなります。

◼️納豆、クロレラ、青汁に含まれるビタミンKは、一部の抗凝固薬の効果を減弱されますので、服薬中は食事に気をつけましょう。

◼️ビタミンB2は、皮膚や粘膜を守る役割があるため、欠乏すると口角炎や脂漏性皮膚炎などを生じます。

◼️食欲不振は、消炎鎮痛剤等の薬剤が原因のこともありますので、食欲不振のときは内服も確認しましょう。

◼️経管栄養剤には、医薬品の扱いのものと食品の扱いとなるものがあります。医薬品の扱いのものは、医師の処方に基づき医療保険に請求できます。

◼️嚥下とは、食塊を口腔から飲み込んで、胃まで送り込む運動のことをいいます。そのため、舌と咽頭の複数の筋肉と神経の協調によって行われます。

◼️「日本人の食事摂取基準2015」では、70歳以上で身体活動レベルがⅡの女性の1日当たり推定エネルギー必要量は、1750kcalとされています。

問題1.低栄養について適切でないものはどれか、1つ選びなさい。

  1. 血清アルブミン値3.5g/dl以下では、低栄養を疑う。
  2. 低栄養時には、貧血が生じやすい。
  3. 低栄養は、免疫能低下の原因になる。
  4. 低栄養の判断には、腹部皮下脂肪厚が有効な指標である。
答え/解説

血清アルブミン値3.5g/dl以下では、低栄養を疑う。

[解説]
血清アルブミン濃度の基準値は3.8g/dl以上ですが、3.5g/dl以下で低栄養を疑います。また、2.5g/dl以下になると浮腫がおこりやすくなります。

低栄養時には、貧血が生じやすい。

[解説]
低栄養の疑いがある場合は、早めに医療機関で受診をすすめ、十分な食事がとれていない時は流動食などの捕食を検討しましょう。

低栄養は、免疫能低下の原因になる。

[解説]
低栄養時には、免疫能力が低下するため、感染症が起こりやすくなります。

低栄養の判断には、腹部皮下脂肪厚が有効な指標である。

[解説]
皮下脂肪の圧さを測定する場合は、腹部ではなく上腕三頭筋部で測定を行います。

問題2.高齢者の栄養・食生活について、適切でないものはどれか。

  1. 納豆、クロレラ、青汁に含まれるビタミンKは、一部の抗凝固薬の効果を減弱される。
  2. ビタミンB2の欠乏により、口角炎や脂漏性皮膚炎が生じることがある。
  3. 食欲不振は、消炎鎮痛剤等の薬剤が原因のこともある。
  4. 在宅での経管栄養剤購入については、食品の扱いとなるため、すべて自己負担となる。
答え/解説

納豆、クロレラ、青汁に含まれるビタミンKは、一部の抗凝固薬の効果を減弱される。

[解説]
ビタミンKは、正常な血液凝固に必要な栄養素でもありますが、抗凝固剤を用いる場合その働きを阻害してしまうことがあります。

ビタミンB2の欠乏により、口角炎や脂漏性皮膚炎が生じることがある。

[解説]
ビタミンB2は、皮膚や粘膜を守る役割があるため、欠乏すると口角炎や脂漏性皮膚炎などを生じます。

食欲不振は、消炎鎮痛剤等の薬剤が原因のこともある。

[解説]
消炎鎮痛剤のほか、降圧剤、抗がん剤などの薬剤の副作用により、食欲不振が生じることもあります。

在宅での経管栄養剤購入については、食品の扱いとなるため、すべて自己負担となる。

[解説]
経管栄養剤には、医薬品の扱いのものと食品の扱いとなるものがあります。医薬品の扱いのものは、医師の処方に基づき医療保険に請求できます。

問題3.嚥下とは、(A)と(B)の複数の筋肉と神経の協調によって行われる。(A)と(B)の組み合わせで正しいものを選べ。

  1. A:舌 B:咽頭
  2. 顔面 B:舌
  3. A:舌 B:食道
  4. A:咽頭 B:胸
答え/解説

A:舌 B:咽頭

[解説]

顔面 B:舌

[解説]

A:舌 B:食道

[解説]

A:咽頭 B:胸

[解説]
嚥下とは食塊を口腔から飲み込んで、胃まで送り込む運動のことを指します。そのため、舌と咽頭の複数の筋肉と神経の協調によって行われます。

問題4.70歳以上で身体活動レベルがⅡの女性の場合、1日当たりの推定エネルギー必要量として正しいものを選べ。

  1. 1500kcal
  2. 1650kcal
  3. 1750kcal
  4. 1900kcal
答え/解説

1500kcal

[解説]

1650kcal

[解説]

1750kcal

[解説]
「日本人の食事摂取基準2015」では、70歳以上で身体活動レベルがⅡの女性の1日当たり推定エネルギー必要量は1750kcalとされています。

1900kcal

[解説]

高齢者の特徴について

◼️加齢とともに骨格筋量の減少や萎縮が生じます。

◼️老人性難聴は高音域が聞き取りにくい症状があります。

◼️高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉になると 体内の貯蔵栄養素を利用することで代謝を維持し、体力を保持しようとするため、体脂肪が利用されます。栄養指標は血清アルブミン3.5g/㎗以下です。

◼️心臓は加齢により肥大しますが、肝臓や腎臓などは萎縮します。

◼️胃粘膜の萎縮や胃底腺の減少によって、胃酸の分泌は低下します。

◼️白内障とは、代表的な水晶体の白濁によって、視野が白くにじむように見えます。加齢黄斑変性は、中心暗点(視野の中心部が見えなくなる)を引き起こします。また、網膜下で出血を起こすと突然失明することもあります。

◼️老人性腟炎は、閉経後急激にエストロゲンが減少するために起こります。黄色あるいは褐色、出血性の帯下がその症状です。

◼️胃食道逆流症は逆流性食道炎とも呼ばれ、活動性が低下した高齢者が食後臥位になると起こります。症状は胸やけやのどのつかえ、胸の痛み、胃もたれなどです。

◼️ロコモティブシンドロームのなかでも、とくに筋肉の減少を「サルコペニア」といいます。個人差はありますが、40歳前後から徐々に筋肉量の減少傾向が見られ、その傾向は加齢に伴って加速化していきます。とくに高齢者においてはその速度はますます高まり、
1年で5%以上の減少率となる例もあります。
またサルコペニアはギリシア語で骨格筋の減少を意味し、サルコ(筋肉)とペニア(減少)の造語です。
一方、加齢に伴い心身が虚弱化した状態ではあるが、適切な対応により健常化する可能性のある状態をフレイルといいます。

◼️高齢者のめまいはメニエール病などの内耳の障害による他、薬剤の副作用や起立性低血圧、脳腫瘍などによってもおこるとされています。

問題1.老年期の発達課題で正しいのはどれか。 

  1. 経済的な自立をめざす。
  2. 社会的地位を固持する。
  3. 体力の低下に適応する。
  4. 地域活動の主たる責任者となる。
答え/解説

経済的な自立をめざす。

[解説]
多くの企業が60歳定年制を採用していますが、それ以後も就業を希望している高齢者が多数です。しかし定年後の雇用情勢は厳しく、現実は公的年金を中心とした生活になっています。

社会的地位を固持する。

[解説]
社会的地位に固辞せず、後進へのサポートとして経験を生かしていくとよいです。

体力の低下に適応する。

[解説]
老年期は体力や健康の衰えに適応することが発達課題の1つです。

地域活動の主たる責任者となる。

[解説]
地域活動においては個人の残存能力に応じた関わりが大切であり、主たる責任者になることが発達課題ではありません。

問題2.老人の特徴で正しいのはどれか。

  1. 老化は生理機能の可逆的な低下である。
  2. 脱水症の原因は尿濃縮力の上昇による。
  3. 体重の減少は骨・筋肉系の萎縮による。
  4. 老人性難聴は低音域が聞き取りにくい。
答え/解説

老化は生理機能の可逆的な低下である。

[解説]
老化は生理的変化による不可逆的な低下を示すものです。

脱水症の原因は尿濃縮力の上昇による。

[解説]
尿濃縮力の低下により脱水になります。

体重の減少は骨・筋肉系の萎縮による。

[解説]
加齢とともに骨格筋量の減少や萎縮が生じます。

老人性難聴は低音域が聞き取りにくい。

[解説]
老人性難聴は高音域が聞き取りにくいです。

問題3.高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉について正しいのはどれか。

  1. 体脂肪の消耗はみられない。
  2. 要介護度が高いほどPEMの発症率は高い。
  3. PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。
  4. 栄養指標は血清アルブミン3.7g/㎗以下である。
答え/解説

体脂肪の消耗はみられない。

[解説]
PEMでは、体内の貯蔵栄養素を利用することで代謝を維持し、体力を保持しようとするため、体脂肪が利用されます。

要介護度が高いほどPEMの発症率は高い。

[解説]
要介護度が高いほど、十分な栄養分を得ることが難しく低栄養になりやすいため、PEMの発症率は高くなります。

PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。

[解説]
PEMの発症率は、加齢によるものが最も高いです。

栄養指標は血清アルブミン3.7g/㎗以下である。

[解説]
栄養指標は血清アルブミン3.5g/㎗以下です。

問題4.高齢者の身体的変化で正しいのはどれか。

  1. 肝臓の肥大
  2. 皮下脂肪の増加
  3. 収縮期血圧の上昇
  4. 胃の塩酸分泌の増加
答え/解説

肝臓の肥大

[解説]
心臓は加齢により肥大するが、肝臓や腎臓などは萎縮します。

皮下脂肪の増加

[解説]
皮下脂肪や筋肉は減少します。

収縮期血圧の上昇

[解説]
動脈硬化により収縮期血圧は上昇しやすいです。

胃の塩酸分泌の増加

[解説]
胃粘膜の萎縮や胃底腺の減少によって、胃酸の分泌は低下します。

問題5.高齢者に多くみられる疾患とその症状および所見の組合せで正しいのはどれか。

  1. 頸椎症 ─ 頸部腫脹
  2. 白内障 ─ 視野欠損
  3. 萎縮性腟炎 ─ 子宮脱出
  4. 胃食道逆流症 ─ 胸やけ
答え/解説

頸椎症 ─ 頸部腫脹

[解説]
頸椎症は加齢や外傷が原因で、頸部の症状から始まり、徐々に上肢や下肢に疲れや痛みが現れます。

白内障 ─ 視野欠損

[解説]
代表的な水晶体の白濁によって、視野が白くにじむように見えたりするものを白内障といいます。視野欠損は網膜剥離の症状です。

萎縮性腟炎 ─ 子宮脱出

[解説]
萎縮性腟炎は老人性腟炎ともよばれ、閉経後急激にエストロゲンが減少するために起こります。黄色あるいは褐色、出血性の帯下がその症状です。

胃食道逆流症 ─ 胸やけ

[解説]
胃食道逆流症は逆流性食道炎とも呼ばれる。活動性が低下した高齢者が食後臥位になると起こります。症状は胸やけやのどのつかえ、胸の痛み、胃もたれなどであります。

問題6.カロリーやたんぱく質の不足が要因でかかりやすくなる疾患として、最も適切なものを選びなさい。

  1. 高血圧症
  2. 動脈硬化
  3. サイコべニア
  4. 骨粗しょう症
答え/解説

高血圧症

[解説]
カロリーやたんぱく質の不足が原因では、高血圧症とはなりません。

動脈硬化

[解説]
カロリーやたんぱく質の不足が原因で、動脈硬化は起こりません。

サイコべニア

[解説]
ロコモティブシンドロームのなかでも、とくに筋肉の減少を「サルコペニア」といいます。個人差はありますが、40歳前後から徐々に筋肉量の減少傾向が見られ、その傾向は加齢に伴って加速化していきます。

骨粗しょう症

[解説]
偏った食事やエストロゲンの低下などが原因で起こります。

問題7.適切でないものはどれか。

  1. 脱水は、食事摂取不良、下痢、発熱、高血糖で起こりやすい。
  2. 高齢者では、体内の水分量が少なく、口渇を感じにくい。
  3. 熱中症では、循環器、筋肉、脳神経、腎臓に障害が起こりやすい。
  4. 浮腫を認める場合には、脱水はない。
答え/解説

脱水は、食事摂取不良、下痢、発熱、高血糖で起こりやすい。

[解説]
脱水の原因を探るには全身に目を向ける必要があります。

高齢者では、体内の水分量が少なく、口渇を感じにくい。

[解説]
体内の水分量が少ないため、容易に脱水が発症しやすいです。

熱中症では、循環器、筋肉、脳神経、腎臓に障害が起こりやすい。

[解説]
熱中症は、筋肉のけいれん、めまい、嘔気、嘔吐、体温の上昇のほか、脳神経障害などがおこり、生命にかかわります。

浮腫を認める場合には、脱水はない。

[解説]
浮腫は、水・電解質のバランスが崩れることでも生じます。

問題8.高齢者に多い症状・疾患について正しいものはどれか。

  1. 服用する薬剤数が多くなっても、副作用のリスクは変わらない。
  2. 心房細動では、心内で形成された血栓により脳梗塞をきたすことはない。
  3. 高齢者のめまいは内耳の障害の他、血圧のコントロール不良、脳腫瘍などが原因となることはない。
  4. 加齢黄斑変性では、進行して視力が失われることもある。
答え/解説

服用する薬剤数が多くなっても、副作用のリスクは変わらない。

[解説]
高齢者は多くの病気を持っているため多剤併用することが多く、その影響で副作用が出やすいとされています。

心房細動では、心内で形成された血栓により脳梗塞をきたすことはない。

[解説]
心房細動とは不整脈の一種でありそれによって心臓内の血栓がはがれることがあります。その血栓が血管を通じて脳に到達すると血管を詰まらせてしまいます。すなわち脳梗塞を発症することが多いです。

高齢者のめまいは内耳の障害の他、血圧のコントロール不良、脳腫瘍などが原因となることはない。

[解説]
高齢者のめまいはメニエール病などの内耳の障害による他、薬剤の副作用や起立性低血圧、脳腫瘍などによってもおこるとされています。

加齢黄斑変性では、進行して視力が失われることもある。

[解説]
加齢黄斑変性は、中心暗点(視野の中心部が見えなくなる)を引き起こします。また、網膜下で出血を起こすと突然失明することもあります。

問題9.高齢者の脱水において、不適切なものはどれか。

  1. 脳血管性認知症の場合は脱水になりにくい。
  2. アルツハイマー型認知症の場合は脱水になりにくい。
  3. 脱水症状が見られたため、日ごろ内服している処方薬が原因の一つと疑った。
  4. 膝関節に痛みを訴え、歩行制限が出ている利用者に対し、トイレ移動が減るように水分摂取量を少なめに調整した。
答え/解説

脳血管性認知症の場合は脱水になりにくい。

[解説]
脳血管性認知症の場合は嚥下機能が低下し、水分摂取の折にむせやすいため、十分な水分量を摂取することができません。よって、脱水を起こしやすい傾向にあります。

アルツハイマー型認知症の場合は脱水になりにくい。

[解説]
食事や水分を摂取することを認識することが難しくなるため、水分摂取も他者に依存しないと維持できなくなります。

脱水症状が見られたため、日ごろ内服している処方薬が原因の一つと疑った。

[解説]
心不全治療のために利尿剤を内服している高齢者が多いが、医師以外のものが勝手に判断をし中止をすることをしてはなりません。

膝関節に痛みを訴え、歩行制限が出ている利用者に対し、トイレ移動が減るように水分摂取量を少なめに調整した。

[解説]
脱水予防のために水分摂取量を調整せず、ポータブルトイレの設置や、手すりの設置などを検討する必要があります。

問題10.高齢者と接するときに注意すべきことにおいて、適切な行為はどれか。

  1. より親近感を持ってもらうために、共通の知人の話題を出して会話を盛り上げた。
  2. スマートフォンを利用してサービスの記録をする場合、「会社に状況報告をするため、スマートフォンを操作しています」と事前に伝えた。
  3. 高齢者と目線を合わせて会話をするため、即座に椅子に座った。
  4. 高齢者の体を労わるために、先回りをして介助することに心がけた。
答え/解説

より親近感を持ってもらうために、共通の知人の話題を出して会話を盛り上げた。

[解説]
介護サービスの基礎契約事項には個人情報保護について記されています。こちらから知人の個人情報を持ち出すことは印象を悪くされます。

スマートフォンを利用してサービスの記録をする場合、「会社に状況報告をするため、スマートフォンを操作しています」と事前に伝えた。

[解説]
スマートフォンなどを仕事用として操作していると想像つかない人も多くいます。誤解されないように仕事上でスマートフォン操作をしていると事前に説明する必要があります。

高齢者と目線を合わせて会話をするため、即座に椅子に座った。

[解説]
かつての教育として、相手が着座しても良いと言われない限りは、立位するものだと思っている高齢者も多くいます。座っても良いですか?と、事前に確認をして座りましょう。

高齢者の体を労わるために、先回りをして介助することに心がけた。

[解説]
高齢者の中には「過剰な気遣い=老人扱い」をされたと思う人がいます。さりげなく介助をし、残存機能を活用した生活を送ってもらうように対応しましょう。

高齢者の疾患

血液透析

◼️末期腎不全の治療法として血液透析療法が選択されます。機械に血液を通し、血液中の老廃物や不要な水分を除去し、血液をきれいにする方法です。

◼️一般的な血液透析の場合、1週間に2~3回程度、およそ半日をかけて血液を浄化します。

◼️血液透析を続けていると高血圧、低血圧、貧血、感染症などの合併症が起こることもあります。頭痛、イライラ、吐気、不眠、動機、冷や汗などの症状が現れることがあります。

◼️透析治療に必要な医療費は、1か月あたり外来血液透析では約40万円と言われていますが、経済的な負担が軽減されるよう、医療費の公的助成制度を利用します。

◼️透析療法の導入が決まったら、行政の障害福祉担当窓口で身体障害者手帳の交付申請を行います。 透析患者は主に1級に認定されます。

問題1.血液透析を受ける利用者の日常生活において、適切ではないものはどれか。

  1. 高カリウム血症を防ぐために、果物、ドライフルーツ、生野菜、芋類、肉類に多く含まれているので避ける。
  2. 塩分を摂りすぎると、むくみ・高血圧を起こしやすく、心臓への負担が大きくなる。
  3. 透析日はシャントの針跡からの細菌侵入を防ぐため、浴槽での入浴は避け、シャワー浴にとどめる。
  4. シャント側の腕も健側の腕も日常生活に支障なく生活することが可能である。
答え/解説

高カリウム血症を防ぐために、果物、ドライフルーツ、生野菜、芋類、肉類に多く含まれているので避ける。

[解説]
高カリウム血症を防ぐために、野菜は水にさらしたりゆでこぼしたりすることで、カリウム量を減少させることができます。

塩分を摂りすぎると、むくみ・高血圧を起こしやすく、心臓への負担が大きくなる。

[解説]
塩分摂取により口渇感を誘発するため、水分摂取量が増え、体重コントロールが難しくなります。

透析日はシャントの針跡からの細菌侵入を防ぐため、浴槽での入浴は避け、シャワー浴にとどめる。

[解説]
透析日はシャントの針跡からの細菌侵入を防ぐため、温泉、プールなど不特定多数の人が利用する施設の利用は避けましょう。

シャント側の腕も健側の腕も日常生活に支障なく生活することが可能である。

[解説]
シャント側の腕には負担をかけてはいけません。腕を体の下にして寝ない、強くぶつけない、腕時計をしない、重いものを持たない、血圧測定や採血をしてはいけません。

糖尿病について

◼️糖尿病の三大合併症は、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症です。

◼️糖尿病性腎症が進行すると、腎機能が低下して腎不全の状態になり、人工透析を必要となります。

◼️糖尿病性神経症が起こると、知覚障害が現われ、壊疽になっても痛みなど感じにくくなるため、十分な注意が必要です。皮膚の観察をこまめに行いましょう。

◼️基本的には自己注射もしくは病院より指導を受けた家族であれば注射は可能になっていますが、指導を受けていない家族や看護師資格を持たない第三者が注射を打つことは禁じられています。

問題1.糖尿病について正しいものはどれか。

  1. 主な合併症として、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症、糖尿病性難聴がある。
  2. 糖尿病性腎症が進行すると、人工透析が必要となる場合がある。
  3. 下肢の皮膚が赤くなっていたが、誰にも報告しなかった。
  4. 糖尿病性神経症では、自律神経症状と末梢神経症状が現れます。末梢神経症状としては、下肢末端の知覚障害などが起こります。
答え/解説

主な合併症として、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症、糖尿病性難聴がある。

[解説]
糖尿病の三大合併症は、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症があります。

糖尿病性腎症が進行すると、人工透析が必要となる場合がある。

[解説]
糖尿病性腎症が進行すると、腎機能が低下して腎不全の状態になり、人工透析を必要となります。

下肢の皮膚が赤くなっていたが、誰にも報告しなかった。

[解説]
糖尿病性神経症が起こると、知覚障害が現われ、壊疽になっても痛みなど感じにくくなるため、十分な注意が必要です。

糖尿病性神経症では、自律神経症状と末梢神経症状が現れます。末梢神経症状としては、下肢末端の知覚障害などが起こります。

[解説]
糖尿病性神経症では、自律神経症状と末梢神経症状が現れます。末梢神経症状としては、下肢末端の知覚障害などが起こります。

問題2.代表取締役社長65歳男性Aさん。糖尿病に対して糖尿病外来にて内服治療中だったが、血糖コントロール不良にてインスリン注射へ治療方針の変更か担当医師から説明があった。受診後に施設看護師よりインスリン自己注射の指導があり、翌日より1日1回朝にインスリン自己注射を行うことになった。
診察に同席した介護士の対応で適切なのはどれか。

  1. Aさんは代表取締役社長で多忙なため、同席した介護士が一人で施設看護師からのインスリン自己注射の指導を受け後日、Aさんへ指導し実施した。
  2. 診察時に介護士から担当医師へインスリン自己注射の注意点を質問した。
  3. AさんからAさんの奥さんへもインスリン自己注射の説明を依頼されたので、同席した介護士からAさんの奥さんへ指導した。
  4. Aさんからインスリン注射を打ってもらうよう依頼があったので、同席した介護士が行った。
答え/解説

Aさんは代表取締役社長で多忙なため、同席した介護士が一人で施設看護師からのインスリン自己注射の指導を受け後日、Aさんへ指導し実施した。

[解説]
基本的には自己注射もしくは病院より指導を受けた家族であれば注射は可能になっていますが、指導を受けていない家族や看護師資格を持たない第三者が注射を打つことは禁じられています。

診察時に介護士から担当医師へインスリン自己注射の注意点を質問した。

[解説]
Aさんの不明点や不安に思っている事を推測しフォローする事でその場で問題解決ができ、情報を共有する事で、今後の健康管理やサービスに継続できます。

AさんからAさんの奥さんへもインスリン自己注射の説明を依頼されたので、同席した介護士からAさんの奥さんへ指導した。

[解説]
病院から直接指導を受けた家族でなければ注射を打つことは禁じられているため、介護士や施設看護師から指導することはできません。

Aさんからインスリン注射を打ってもらうよう依頼があったので、同席した介護士が行った。

[解説]
インスリン注射は本人もしくは指導を受けた家族以外の第三者が注射を打つことは禁じられています。

脳梗塞について

◼️極度の物忘れなどがあるときは、脳梗塞を疑い、直ぐに受診します。

◼️「しびれる」「舌がもつれる」といった訴えや様子を見逃してはなりません。他にも片方の目が見えにくい、目の前が暗くなるなどの症状が現れます。

◼️一過性脳虚血性発作は、脳の血管が血栓などによって詰まった後、自然に血栓が溶けたり流れたりして、再び脳血流が再開した状態です。

◼️初めての一過性脳虚血発作後一か月以内が、最も脳梗塞に移行する危険性が高いといわれています。

◼️脳血管障害は再発を起こしやすく、再発を繰り返すたびに障害は重くなるため、普段から定期的な検査、危険因子に注意する必要があります。

◼️脳血管障害を発症した場合は、早期からリハビリテーションを始めることが大切です。安静状態を保つことで廃用症候群を起こす恐れがあります。

問題1.脳梗塞を発症した後の対応について適切なものはどれか。

  1. 再発の可能性が高いので、発症後1か月は絶対安静である。
  2. 安静状態を保つことで、拘縮や筋委縮を起こさない。
  3. 自分で体を動かせない場合は、リハビリテーションの適応にはならない。
  4. 再発防止のために血圧管理等を行う。
答え/解説

再発の可能性が高いので、発症後1か月は絶対安静である。

[解説]
脳血管障害を発症した場合は、早期からリハビリテーションを始めることが大切です。

安静状態を保つことで、拘縮や筋委縮を起こさない。

[解説]
安静状態を保つことで廃用症候群を起こす恐れがあります。

自分で体を動かせない場合は、リハビリテーションの適応にはならない。

[解説]
自分で体を動かせない場合は、他動的訓練を行います。

再発防止のために血圧管理等を行う。

[解説]
脳血管障害は再発を起こしやすく、再発を繰り返すたびに障害は重くなるため、普段から定期的な検査、危険因子に注意する必要があります。

問題2.脳梗塞の早期発見について適切ではないものはどれか。

  1. 物忘れが急激に進行したが、手足の動きに左右差がないため、そのまま様子をみた。
  2. 「しびれる」「舌がもつれる」といった訴えや様子を見逃してはならない。
  3. 脳梗塞の前兆として、一時的に脳梗塞に似た症状が起こることがあり、これを一過性脳虚血発作という。
  4. 初めての一過性脳虚血発作後一か月以内が、最も脳梗塞に移行する危険性が高い。
答え/解説

物忘れが急激に進行したが、手足の動きに左右差がないため、そのまま様子をみた。

[解説]
極度の物忘れなどがあるときは、脳梗塞を疑い、直ぐに受診します。

「しびれる」「舌がもつれる」といった訴えや様子を見逃してはならない。

[解説]
他にも片方の目が見えにくい、目の前が暗くなるなどの症状が現れます。

脳梗塞の前兆として、一時的に脳梗塞に似た症状が起こることがあり、これを一過性脳虚血発作という。

[解説]
脳の血管が血栓などによって詰まった後、自然に血栓が溶けたり流れたりして、再び脳血流が再開した状態です。

初めての一過性脳虚血発作後一か月以内が、最も脳梗塞に移行する危険性が高い。

[解説]
症状は数秒から時には数時間続くこともあり、その発作を繰り返すうちに脳梗塞を発症する恐れがあります。

認知症について

◼️認知症には、大きく3つの認知症の型があります。
①アルツハイマー型認知症は、脳全体が委縮し、その機能が損なわれることで発症します。
②レビー小体型認知症は、脳の神経細胞内にレビー小体という異常なたんぱく質が増加することにより、神経伝達が障害されることで発症します。
③前頭側頭型認知症は、神経細胞の障害が前頭葉から始まります。記憶障害よりも人格変化が特徴的です。

◼️認知症高齢者に情報を伝えるときは、単純な内容にして簡潔に伝えます。また、認知症高齢者の多くは感情が保たれているので、筋道立てて説明するよりも感情に働きかけるようにすると効果的です。 認知症高齢者が失敗行動をとっても自尊心を傷つけないようにするため、危険や感染を伴わないのであれば、「なるほどいい方法ですね」「それは難しいですね」と支持的に対応し、その後で「このようにしたらどうですか」と正しい方法を示すべきです。

◼️認知症である場合であっても本人の意思を必ず聴く必要があります。

◼️回想法とは主に高齢者を対象としこれまでの人生や思い出を受容的・共感的な態度で話を聞く事を基本的姿勢とする援助方法です。

◼️高齢者では、筋力、平衡感覚が低下し転倒・骨折を起こす可能性が高まっています。特に認知症高齢者ではこれらの要因に加え自分の心身の機能について正確な判断が出来ないため、さらに転倒や骨折が多くなります。

◼️認知症高齢者は言葉によるコミュニケーションが困難な場合がある為、表情や動作といった非言語コミュニケーションが有効です。

◼️せん妄は、意識の混濁、錯覚、幻覚、妄想、不穏、興奮などを伴う複雑な意識障害であり、特に夜間に起こることが多いせん妄を、夜間せん妄と呼びます。幻覚や妄想などは認知症に似た症状を示しますが、認知症との大きな違いは、急激な症状の変化が見られることです。
睡眠薬や向精神薬の過剰投与で、更にせん妄を助長させ悪化する場合があり、慎重を要します。

問題1.認知症の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. アルツハイマー型認知症は、脳組織の一部が破壊されることで発症する。
  2. レビー小体型認知症は、脳全体が委縮してその機能が損なわれることで発症する。
  3. 脳血管性認知症は、くも膜下出血、脳梗塞などが要因で発症する。
  4. 認知症の症状は、主に物忘れである。
答え/解説

アルツハイマー型認知症は、脳組織の一部が破壊されることで発症する。

[解説]
アルツハイマー型認知症は、脳全体が委縮し、その機能が損なわれることで発症します。

レビー小体型認知症は、脳全体が委縮してその機能が損なわれることで発症する。

[解説]
レビー小体型認知症は、脳の神経細胞内にレビー小体という異常なたんぱく質が増加することにより、神経伝達が障害されることで発症します。

脳血管性認知症は、くも膜下出血、脳梗塞などが要因で発症する。

[解説]
アルツハイマー型と脳血管性型の混合型認知症を起こすことがあります。

認知症の症状は、主に物忘れである。

[解説]
物忘れは、脳の老化によるものです。

問題2.自宅で75歳の認知症の義母を介護しているAさんが「義母が『財布がなくなった。あなたが盗んだ』というので困っています」と介護士に訴えた。Aさんへの指導内容で適切なのはどれか。

  1. 義母と一緒に財布を捜す。
  2. 興奮している間は義母のそばを離れる。
  3. 「私は盗んでいませんよ」と答える。
  4. Aさんが財布を見つけたら「ありましたよ」と義母に渡す。
答え/解説

義母と一緒に財布を捜す。

[解説]
『物とられ妄想』に対しては、本人の不安を落ち着かせ自尊心を傷つけることのないように一緒に探す、などの対処方法を伝えておくことが必要です。

興奮している間は義母のそばを離れる。

[解説]
そばを離れても見つからない不安はおさまらないため、不安を受け止めることが必要です。

「私は盗んでいませんよ」と答える。

[解説]
「私は盗んでいませんよ」と言うことは、本人の反発・抵抗を招き、人間関係を悪化させるので避けます。

Aさんが財布を見つけたら「ありましたよ」と義母に渡す。

[解説]
先に見つけてしまうとやっぱり盗んだと思わせてしまう結果にもなりかねないために先に見つけてもAさんが見つけるまで待つ方がよいでしょう。

問題3.認知症の高齢者の介護の関して適切なものはどれか。

  1. コミュニケーションをとりやすくするため、時事的な話題に焦点を合わせて話をする。
  2. 話が通じない場合、一つずつ丁寧に筋道立てて説明する。
  3. 認知症高齢者が失敗行動をとった場合、失敗行動を忘れないうちに反省できるよう、即座に正しい方法を示すべきである。
  4. 食事を拒否する場合には、どんな理由があるのか原因を探るようにする。
答え/解説

コミュニケーションをとりやすくするため、時事的な話題に焦点を合わせて話をする。

[解説]
認知症高齢者は昔の出来事のほうが比較的よく覚えているので思い出話を聴く事(回避法)が効果的です。昔の思い出話を話す中で自信を取り戻していきいきとしたり行動に結びつくこともあります。

話が通じない場合、一つずつ丁寧に筋道立てて説明する。

[解説]
認知症高齢者に情報を伝えるときは、単純な内容にして簡潔に伝えます。また、認知症高齢者の多くは感情が保たれているので筋道立てて説明するよりも感情に働きかけるようにすると効果的です。

認知症高齢者が失敗行動をとった場合、失敗行動を忘れないうちに反省できるよう、即座に正しい方法を示すべきである。

[解説]
事故が伴わないのであれば、「なるほどいい方法ですね」「それは難しいですね」と支持的な声掛けをし、その後で「このようにしたらどうですか」と正しい方法を示すべきです。

食事を拒否する場合には、どんな理由があるのか原因を探るようにする。

[解説]
認知症高齢者が拒否的になっている時は介護者との意思の疎通に困惑している場合があるので、原因を探る必要があります。

問題4.うつ病とせん妄について正しいのはどれか。

  1. うつ病は初期症状が認知症に似ているが、絶えず自殺のリスクがあり注意が必要である。
  2. うつ病に伴って認められる仮性認知症の特徴は、本人の病識に乏しい事が多いことである。
  3. せん妄は、意識の混濁、錯覚、幻覚、妄想、不穏、興奮などを伴う複雑な意識障害であり、特に、夜間に起こることが多いせん妄を、夜間せん妄と呼ぶ。
  4. 夜間せん妄の対処法として、睡眠薬(睡眠導入剤)や向精神薬を安易に使われることが多い。
答え/解説

うつ病は初期症状が認知症に似ているが、絶えず自殺のリスクがあり注意が必要である。

[解説]
絶えず自殺のリスクがあるわけではなく、うつ状態よりそう状態の時に自殺をリスクが高いです。

うつ病に伴って認められる仮性認知症の特徴は、本人の病識に乏しい事が多いことである。

[解説]
病気ではないかと認識をもっており、症状が急速に進行し、朝方に症状が悪化、食欲不振などが特徴です。

せん妄は、意識の混濁、錯覚、幻覚、妄想、不穏、興奮などを伴う複雑な意識障害であり、特に、夜間に起こることが多いせん妄を、夜間せん妄と呼ぶ。

[解説]
幻覚や妄想など認知症にした症状を示しますが、認知症との大きな違いは、急激な変化が見られ、1日の中でも症状が変動があります。

夜間せん妄の対処法として、睡眠薬(睡眠導入剤)や向精神薬を安易に使われることが多い。

[解説]
睡眠薬や向精神薬の過剰投与で、更にせん妄を助長、悪化させる場合があり、慎重を要します。

問題5.認知症に関して適切でないものはどれか。

  1. 認知症がある場合でも治療や介護についての説明には本人の関与が必要である。
  2. 回想法は、高齢者の思い出話を積極的な意味を持つものとして捉えた援助手法である。
  3. 認知症高齢者では身体の老化に加え、自分の心身の機能について正確な判断が出来ないため転倒や骨折が多くなる。
  4. 認知症高齢者については、表情や動作といった非言語的メッセージではなく、言葉による表現に基づいて対応する。
答え/解説

認知症がある場合でも治療や介護についての説明には本人の関与が必要である。

[解説]
利用者本位の視点が重要です。認知症である場合であっても本人の意思を必ず聴く必要があります。

回想法は、高齢者の思い出話を積極的な意味を持つものとして捉えた援助手法である。

[解説]
回想法とは主に高齢者を対象としこれまでの人生や思い出を受容的・共感的な態度で話を聞く事を基本的姿勢とする援助方法です。

認知症高齢者では身体の老化に加え、自分の心身の機能について正確な判断が出来ないため転倒や骨折が多くなる。

[解説]
高齢者では、筋力、平衡感覚が低下し転倒・骨折を起こす可能性が高まっています。特に認知症高齢者ではこれらの要因に加え自分の心身の機能について正確な判断が出来ないためにさらに転倒や骨折が多くなります。

認知症高齢者については、表情や動作といった非言語的メッセージではなく、言葉による表現に基づいて対応する。

[解説]
認知症高齢者は言葉によるコミュニケーションが困難な場合があるため、表情や動作といった非言語コミュニケーションが有効です。

問題6.認知障害がある高齢者と共に外出をした。不適切な対応はどれか。

  1. 外出先で高齢者が支払ったものは店員からレシートを受け取り、高齢者の財布に保管した。
  2. タクシーから下車することが億劫と言われ、代わりにATM操作を行い、お金を引き出した。
  3. 高齢者の気分を損ねそうであったが、高齢者からのおこづかいをあげると言う申し出に対して、丁重に辞退した。
  4. 今は財布の中に現金がなく、タクシー代金が払えないと言われたため、外出する日程を変更した。
答え/解説

外出先で高齢者が支払ったものは店員からレシートを受け取り、高齢者の財布に保管した。

[解説]
支払いをした記憶がなくなる場合があり、その証としてレシートや領収書は可能な限り保存しておきます。

タクシーから下車することが億劫と言われ、代わりにATM操作を行い、お金を引き出した。

[解説]
預金通帳からお金を勝手に引き出されたなどという誤解をされぬよう、ATM操作は利用者と共に一緒に行い、明細書は保管しておきます。

高齢者の気分を損ねそうであったが、高齢者からのおこづかいをあげると言う申し出に対して、丁重に辞退した。

[解説]
金銭授受はトラブルの元です。決して受け取ってはなりません。

今は財布の中に現金がなく、タクシー代金が払えないと言われたため、外出する日程を変更した。

[解説]
金銭の貸し借りはトラブルの元です。外出前に一緒に現金が財布の中にあるか確認してでかけましょう。

高齢者の血圧について

◼️者の血圧は動揺性が著しいのが特徴です。内服の影響も考慮しながら、一日に複数回測定し、毎日計測することが望ましいです。

◼️脳血栓は安静時、血圧が低下しているときに生じやすいので、朝目覚めた時に発症に気づくことがあります。

◼️高血圧治療ガイドライン2017では、高齢者の降圧目標は65~74歳では140/90mmHg未満、75歳以上では150/90mmHg未満、忍容性があれば140/90mmHg未満とされています。

◼️起立性低血圧は廃用施症候群の一つであり、急に起床したときにめまいやふらつきを起こすものです。

問題1.血圧に関し、適切なものはどれか。

  1. 高齢者の高血圧症は、日内変動が少なく、安定していることが多い。
  2. 脳血栓は血圧が上昇した時に生じやすい。
  3. 高血圧は脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などの原因となるため注意する。
  4. 高齢者が急に立ち上がった時に、ふらつきやめまいがみられる場合には、貧血を真っ先に疑う。
答え/解説

高齢者の高血圧症は、日内変動が少なく、安定していることが多い。

[解説]
高齢者の血圧は動揺性が著しいのが特徴です。内服の影響も考慮しながら、一日に複数回測定し、毎日計測することが望ましいです。

脳血栓は血圧が上昇した時に生じやすい。

[解説]
脳血栓は安静時、血圧が低下しているときに生じやすいので、朝目覚めた時に発症に気づくことがあります。

高血圧は脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などの原因となるため注意する。

[解説]
高血圧治療ガイドライン2017では、高齢者の降圧目標は、65~74歳では140/90mmHg未満、75歳以上では150/90mmHg未満、忍容性があれば140/90mmHg未満とされています。

高齢者が急に立ち上がった時に、ふらつきやめまいがみられる場合には、貧血を真っ先に疑う。

[解説]
起立性低血圧も考えておきます。起立性低血圧は廃用施症候群の一つであり、急に起床したときにめまいやふらつきを起こすものです。

フィジカルアセスメント

◼️フィジカルアセスメントとは、直訳すると身体的な評価となります。
難しく特別なことと思いがちですが、実は「フィジカルアセスメント」と意識していないだけで、 実は介護現場では、日々行われていることなのです。

◼️チームでケアするためには、情報を共有しなければいけません。
利用者の状態を事実として正確に伝えるためには、観察力と聞く力が必要です。
いつから、どのような症状があるのか、どのような変化があったのか、ほかにも何があるのか、
利用者さんの身近にいる介護職だからこそ聞く能力が必要となってきます。

問題1.次のうち熱中症の初期症状でないものはどれか。

  1. めまい
  2. 立ちくらみ
  3. 生あくび
  4. 頭痛
答え/解説

めまい

[解説]
初期症状なので、まず安全で涼しいところへ移動しましょう。

立ちくらみ

[解説]
初期症状なので、横になって休息を取りましょう。

生あくび

[解説]
初期症状なので、体を冷やし、水分補給をしましょう。

頭痛

[解説]
中期症状なので、医療機関受診しましょう。

問題2.朝からいつもと違うAさんに、訪問した介護職のアセスメントで不適切なのはどれか。

  1. 体が左へ傾いて、ぼーっとしていたので、脳血管疾患を疑い、他に症状がないか観察した。
  2. 肩を叩くとかろうじて目を開けたので、意識レベルは低下なしと考えた。
  3. 体温は、37.5℃と微熱であったが、平熱が35.0℃台なので発熱があると考えた。
  4. 昨日あたりから、喉元でゴロゴロ言っていたので、呼吸の様子を観察した。
答え/解説

体が左へ傾いて、ぼーっとしていたので、脳血管疾患を疑い、他に症状がないか観察した。

[解説]
意識レベルやどのような呼吸をしているのか観察しましょう。

肩を叩くとかろうじて目を開けたので、意識レベルは低下なしと考えた。

[解説]
意識レベル低下の状態なので、医療職へ連絡しましょう。

体温は、37.5℃と微熱であったが、平熱が35.0℃台なので発熱があると考えた。

[解説]
平熱を記録しておくことは重要です。

昨日あたりから、喉元でゴロゴロ言っていたので、呼吸の様子を観察した。

[解説]
体温、呼吸、脈などバイタルサインを測定することが大切です。

問題3.表情や顔色の観察ポイントから考えられる症状で適切でないものはどれか。

  1. 人形のような無表情ー認知症状
  2. 顔全体がむくんでいるー甲状腺機能低下症
  3. 顔色が黄色いー肝臓病の疑い
  4. 顔色が悪く、冷や汗をかいているー低血糖
答え/解説

人形のような無表情ー認知症状

[解説]
パーキンソン病などでみられる症状です。必要時受診していただきます。

顔全体がむくんでいるー甲状腺機能低下症

[解説]
甲状腺機能低下症などが考えられます。

顔色が黄色いー肝臓病の疑い

[解説]
肝臓や胆のうなどの病気による黄疸が考えられます。

顔色が悪く、冷や汗をかいているー低血糖

[解説]
低血糖やコールドショックが考えられます。医師や看護師に報告します。

問題4.体が動かしにくい症状から考えられる疾患の組み合わせで正しくないのはどれか。

  1. 右手や右足など片側が動かしにくいー筋ジストロフィー
  2. 力が入りにくいー神経疾患
  3. 指先がこわばるー関節リウマチ
  4. バランスがとれないー小脳梗塞
答え/解説

右手や右足など片側が動かしにくいー筋ジストロフィー

[解説]
どのように動かしにくいのか観察しましょう。

力が入りにくいー神経疾患

[解説]
左右差がないのか観察しましょう。

指先がこわばるー関節リウマチ

[解説]
持続性なのか単発性なのか観察しましょう。

バランスがとれないー小脳梗塞

[解説]
一過性脳虚血性発作や、脳腫瘍の場合もあります。

問題5.頭痛には脳梗塞や脳出血など生命にかかわる疾患が潜んでいる。観察のポイントとして正しくないのはどれか。

  1. 突然の激しい頭痛の有無。
  2. 意識はしっかりしているかの確認。
  3. 皮下出血の有無。
  4. 顔面の左右差、握力の左右差はないか。
答え/解説

突然の激しい頭痛の有無。

[解説]
症状があれば、直ちに医療機関を受診します。

意識はしっかりしているかの確認。

[解説]
呼びかけに返答が無い、またはあいまいであれば、直ちに医療機関を受診します。

皮下出血の有無。

[解説]
血管や血液の異常、内服薬の副作用を観察するときのポイントです。

顔面の左右差、握力の左右差はないか。

[解説]
症状があれば、直ちに医療機関を受診します。

問題6.腹痛には心筋梗塞、大動脈瘤破裂、腸閉塞(イレウス)など生命にかかわる疾患が潜んでいる。観察のポイントとして正しくないのはどれか。

  1. 突然の激しい腹痛の有無。
  2. 味覚に変化はないか。
  3. 嘔気、吐き気の有無。
  4. 血圧低下、顔面蒼白、冷汗をかいていないかの有無。
答え/解説

突然の激しい腹痛の有無。

[解説]
症状があれば、直ちに医療機関を受診します。

味覚に変化はないか。

[解説]
観察ポイントではありません。

嘔気、吐き気の有無。

[解説]
症状があれば、直ちに医療機関を受診します。

血圧低下、顔面蒼白、冷汗をかいていないかの有無。

[解説]
あわせて意識レベルも観察をし、症状がそろえば、直ちに医療機関を受診します。

問題7.胸痛には心筋梗塞や大動脈瘤破裂、気胸など生命にかかわる疾患が潜んでいる。観察のポイントとして正しくないのはどれか。

  1. 意識はしっかりしているかの確認。
  2. 冷汗をかいたり、顔面蒼白になっていないかの確認。
  3. 身体に発心があるかの有無。
  4. 身体に発心があるかの有無。
答え/解説

意識はしっかりしているかの確認。

[解説]
呼びかけに返答が無い、またはあいまいであれば、直ちに医療機関を受診します。

冷汗をかいたり、顔面蒼白になっていないかの確認。

[解説]
あわせて意識レベルも観察をし、症状がそろえば、直ちに医療機関を受診します。

身体に発心があるかの有無。

[解説]
観察ポイントではありません。

身体に発心があるかの有無。

[解説]
症状があれば、直ちに医療機関を受診します。